シュン!!
地図に載っていた場所。
それは以前、須狩と守流田が美神達を罠にはめた場所。
森の中にある旧貴族の廃屋の跡地だった。
横島達は、転移してここに来た。
「さて・・・指定された場所にたどり着いたが・・・」
「真っ暗でなんも見えねえな・・・」
今は夜。
「僕は見えますけど・・・」
バンパイアのピートには関係ないが・・
「「俺達は見えねえつーの!!」」
横島と雪之丞には困る。
「しょうがない・・・文珠使うぞ。」
横島が文珠『光』を使った。
文珠が光り、辺りが明るくなる。
「さてと・・・お次は・・・」
横島が探索をイメージする。
横島の頭に周りの情報が集まる。
数秒後・・・
「・・・・・あった・・・地下への扉だ・・・・」
地下への扉を発見。
扉の前に移動する3人。
扉は地面に出来ており、横島が開くと中に地下への階段があった。
「美神さんはこの中だな・・・行くぞ!!」
「おう!!」
「はい!!」
3人は地下へと降りていった。
一方そのころ・・・・
「ん?ここは?・・・・どこ?」
囚われの身のアリス。
どうやら気を失っていたらしい。
「痛!?」
立ち上がろうとすると足に痛みが走り立てない。よく見ると足に包帯が巻かれていた。
「え?なんで怪我してるの私?」
(ここはどこ?なんで私はこんなところにいるの?なんで怪我しているの?)
色々と疑問がでるが、とりあえずアリスは、
スー ハ〜〜
深呼吸して自分を落ち着かせて、自分の今の状況を確認する。
体 足に怪我 それ以外は大丈夫そう
服 汚れているが別に変な事をされた後はない
持ち物 ・・・・文珠が無い?
「あ!・・文珠が無い!?」
周り アリス以外に人はおらず、あるのは自分が寝ていたベット トイレ あと丈夫そうな鉄のドア
ドアには鉄格子付きの小さな窓が付いており、刑務所なんかで使われてそうな鉄のドア
とりあえず一通り自分がおかれている状況を確認したアリス。
それから公園で何が起こったかを思い出す。
「たしか・・・公園のベンチで座っていて・・・・急に足に痛みが・・・それから・・・・パーーーンって音が遠くから聞こえて・・・」
思い出せない
「多分・・・その後に気を失ったのね・・・それから・・・・」
「攫われたのね・・・・はあ〜」
こちらはアリスとは別の場所に監禁されている弓。
アリス同様に足に怪我をしていて包帯が巻かれている。
「でもあの時のパーーンって音・・あれは多分・・・」
銃声。
「たしか一キロ先からの狙撃は、弾より後に音が聞こえるのでしたわね・・」
敵は一キロ離れた場所から弓、アリスの足を狙い麻酔弾を発射。
これなら文珠を使うスキがない。
「く・・・この私が囚われるなんて・・・・」
まあいくらなんでも弓は普通?のGSを目指す女子高生だ。
どっかの規格外の馬鹿みたいに、拳銃の弾に反応したり出来るわけが無い。
ましてやそれが一キロ以上離れた所からの狙撃だ。
どうしようも無い・・。
「はあ〜〜〜〜〜〜〜」
で、こちらはアリス、弓とはまた別の場所に囚われている美神 令子
だが美神はアリス達とは違い、鉄の檻に入れられていた。
しかもだだっ広い部屋の片隅にポツンと、部屋の中が見渡せるように・・・。
「はあ〜〜〜〜〜・・・なんであんな罠にかかったんだろ・・・」
美神はアリス達みたいに狙撃されたわけじゃない。
急に事務所に電話がかかってきて、『美神さん・・・少し話があるんです・・・○×公園に来てください』と横島の声で言われたのだ。
さっきまで一緒にダンスを踊って、キッスまでした相手からの電話。
胸をドキドキさせながら、おキヌちゃんやタマモ&シロにばれない様にこっそり事務所を出て、公園に行ったら・・
プス♪
後から注射。
もう油断しすぎの美神令子であった・・。
「美神令子一生の不覚だわ・・・・はあ〜〜〜〜〜^」
さすがの美神令子も自己嫌悪におちる。だが、
「くっそ〜〜〜〜!!みてらっしゃい!!私を罠にはめた奴!!絶対にぶっ殺す!!」
これでこそ美神令子だ・・・・。
さて、話を横島達3人に戻す。
地下への階段を下りると、扉が三つ。
「扉が三つ・・・か・・・・」
「わかりやすいな・・・・」
「戦力の分散・・・ですね・・・」
左から順に、
ストーカー
マザコン
煩悩
と張り紙が貼ってある・・。
「左からピート、雪之丞・・・あとは誰だ?」
「喧嘩売ってんのか横島?」
「煩悩は横島さんですね・・・」
「ピート・・・お前ストーカーだったのか?」
「違う!!」
「・・・まあいいや・・・喋ってる時間も勿体無いし・・それぞれの扉を進むつーことで・・・」
「そうだな・・・」
「僕はストーカーじゃない!!」
敵の作戦 横島達の分散 成功
モニター室
モニターには横島達3人がそれぞれ映っている。
「ふふふ・・・うまくいったわ・・・・」
モニターに映る3人を見て笑う須狩。
「さてと・・・そろそろ私も準備しなきゃね・・・」
そう言って須狩は立ち上がり部屋を後にする。
「最愛の者を殺される気分・・・味わってもらうわ・・・美神令子・・・」
{あとがき&言い訳}
短!!・・・義王です。
クリスマスの馬鹿やろーーーーーーーーーーー!!
サンタさんなんて大っ嫌いだーーーーーーーーー!!
はあ、はあ、はあ、・・・すいません取り乱しました・・。
で、今回の話について
まずアリス達を狙撃した犯人ですが・・・彼は雇われたスナイパーです。
もう出てきません。
敵について
雪之丞と横島の相手は決まっているのですが・・・ピートの相手だけ決まってません。
つーわけでピートの敵役募集します。
皆様の知恵をおかしください。
いいわけ
だから短いのです。
次回
完璧なる罠の前に横島死す!!
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