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「霊光波動拳継承者・横島・教師編(5話)(GS+幽遊白書)」

柿の種 (2004-12-30 00:12/2005-02-27 01:14)
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「はああ!!」

女生徒の一人が霊気を纏い、獣の姿になって飛び掛る。そして、もう一人神通昆を持ってとびかかり、最後の一人が爆発する札を飛ばす。

ヒョィ

それらの攻撃を横島は何気なくかわした。そして狙いを外れた札が獣の姿になった生徒に直撃する。

「ぐわっ!!」

悲鳴をあげ、暴れたところでその拳が神通昆を持った女生徒に当たり、ぶん殴った形になってしまう。その事に殴られた女生徒は激昂し、獣の姿をした生徒もそれを解き、反論する。
そして仲間外れが始まった。

「何すんのよ!!」

「わ、私の所為じゃないわよ!!あの女が私に札をぶつけたりするから!!」

「しょ、しょうがないじゃない!!相手が避けるからいけないのよ!!わざとじゃないわ!!」

互いに相手の非を主張しあう3人。
実はこの3人、1人では横島に勝てないと踏んで構成された即興のチームだった。そのような3人が作戦も立てず上手くいこう筈もない。横島の事を忘れ言い争いを続ける。

「あー、もう、そんな事より今は横島先生を・・・・・あっ。」

安眠光――――――

3人が横島の事を思い出したのと同時に横島が3人を眠らす。
しかし、息をつく暇もなく、他数人の女生徒が横島に飛びかかって来ようとした時だった。

バキュュューン

横島に向かって銃弾が飛んできたのだ。それを超人的な反射神経で交わす。だが、その攻撃はさらに続いてきた。

「こ、殺す気かああああ!!!!!!!」


流石に叫びをあげる横島。
何故、ここで銃弾がとんでくるか?それはそれを撃った生徒がいるからである。
何故撃てるか?授業にあるからである。
何故授業で教えるのか?オカルトGメンに就職しやすくなるからである。


実はオカルトGメンはGSでなくても就職できる。いや、むしろGSでない職員の方が多いくらいである。これは当然の事で年間16人の厳しい試験をクリアーして置きながら直ぐに安月給(普通の公務員に比べれば遥かに多いが)のオカルトGメンに入るものは少ない。年を取ったりして一人でやって行けなくなったものが入ろうとする場合もあるが、それまでとやり方が違いすぎてあまり役に立たない場合が多い。

それならばGSとしては力が足りないがそこそこ霊力と知識があって、射撃や経理などの技能を習得した人材を雇った方が遥かに有用なのである。その為、普通のGSはあまり使わない技能であっても教えておけば生徒はGSに慣れなくても就職先に困らなくてすむ。また、在学中に明らかにGSとしては力が足りない事がわかった者は特にこう言った技術を専門に学ぶことができる・・・・・という訳であった。

「や、やばい・・・・!!」

慌てて気配を探る横島、だが、当たりにGSの卵がたくさんいる状況で霊感だけでスナイパーを見つけるのは難しい。そこに更に一発弾丸が飛んでくる。

「あそこだ!!」

横島の視力は女の子を見る時のみ、6.0になる。(ちなみに若返った幻海は常に8.0)その弾丸が飛んできた方向から横島は校舎の3階の窓に隠れたスナイパーの姿を見つける。

「れいがーん!!」

威力を抑えた霊丸で銃を破壊する。そこで、弾丸が飛んでこなくなった事で数名の生徒が横島に近寄り攻撃を仕掛ける。しかし、策も何もなく、突っ込んできた女子生徒はあっさりと気絶させられた。

「ふう、これで一息つけるかな・・・・。」

息をつく横島、だがそんな彼の前に二人の女生徒が現れ横島に話し掛けてきた。

「離れてあなたの戦いぶりを見ていましたが本当に凄いですね。これであなたが私と同い年だなんて自信なくしますよ。一体どうやったらそこまで強くなれるんですか?」

それは3年の主席だった娘だった。その横に立つ少女からも彼女と同じ位の霊力が感じられた。

「まあ、死ぬほど修業したというか、死ぬような修業したというか、それと同じ位きつい日常生活送ったというか、それより厳しい実戦をくぐりぬけてきたというか・・・・。」

問いかけに対し、自分が強くなった経緯を思い出してみてよく生きてるなー、と感慨にふける横島。

「そうですか。それはさぞかし凄かったのでしょうね。あなたからは是非ともそれを教わりたい。消耗している今のあなたなら倒して見せます!!」

そう言って彼女は薙刀を取り出す。そしてもう一人の少女は美しい女の形をした式神を取り戻す。

「おー!!美人やー!!」

それを見て思わず叫んでしまう横島。すると、そんな彼の姿を見て二人の女生徒は目が点になる。

「な、なんてな。さあ、くるなら、いつでも来なさい!!」

その視線に気づいた横島は多少羞恥心と言ったものが目覚めたらしく、ごまかすと、構えをとる。再び真剣な顔つきになった二人。そして薙刀を持った方の少女が飛び出す。

「はっ!!」

振るわれる薙刀、普通なら鋭いそれも横島には止まって見える。

「単調な攻撃じゃあ俺には当たらないぞー。」

アドバイスしながら、あっさりかわす、そこに距離を詰める美女な式神。彼女は右腕から雷を放つ。

「はっ。」

サイキックソーサーをだし、その雷を受け止める。だが、そこで式神を出した方の彼女自身が動いた。

「怨霊鳴動!!」

いくつもの札をばら撒く。そしてそこから怨霊が召還された。

「ネクロマンサー!?」

ネクロマンサーは何も上級だけではない。おキヌクラスは世界に4人しかいないが、低級霊を数体操る程度ならば出来る者は何人もいる。そして、昨年の対抗戦でおキヌが相手の式神を奪って見せたように式神使いとネクロマンサーに求められる素養は似ている。両者の能力を兼ねそろえた者がいても不思議ではなかった。

「なら、臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前・・・・・・浄!!」

九字をベースにアレンジした霊光波動の浄化の呪文で怨霊を全て消し去る。すると怨霊の気が消えたことによって、今までそれに隠れていた気配が感じ取れた。

「!!これは・・・。」

「くっ、雷華!!足止めして!!」

思わず、声をあげる横島、自分達の策が見破られた事に気づき、式神使いの少女は自分の式神を横島に抱きつかせ、電撃を流す。そして、その状態ではぴったり密着しているので式神の胸が横島に押し当てられる状態になる。

(うおおおおおお、結構痺れるけど気持ちええー!!おキヌちゃんやルシオラよりは確実に胸でかいなー!!美神さんには負けるけど、それから・・・・って、そんな事考えてる場合じゃねえええ!!!)

惜しみながら式神を引き剥がそうとするだが、それよりも先に少女達の策が完成した。

「雷華、戻って!!」

式神が影に戻る。そしてその瞬間、少女達の策、捕縛結界が発動した。

「ぬぐおおおおおおお!!!!!!」

横島が縛られる。そして周囲から十数名の生徒達が現れる。正面の二人が囮になって、怨霊などを使って気配を探知させないようにしながら時間を稼ぐ。そして、その間に他のメンバーが即席の結界を作り横島を捕縛する。見習がつくった即席のものとはいえ、10人以上で構成した結界である。普通なら抜け出せようもない。そう、普通なら。

「くぅぅぅぅ、こうなったらあああ!!!!!」

女生徒達が勝利を確信した瞬間、横島は全霊力を開放する。300マイトを超える強力な霊波が結界を弾き飛ばし、そのまま生徒達をも吹き飛ばす。

「はあ、はあ・・・・・やばっ、やりすぎちまったか!?」

息をつき周囲を見回すと生徒達は皆ぐったりしている。慌ててひとりづつ確認するが皆、気を失っているだけのようだった。

「はあ、よかっ・・・・。」

ほっとし、そこでひざをつく。今の霊波大放出で残りの霊力をかなり消耗してしまっていたのだ。

「やばいなあ。後、何人残っているんだ?」

「後、14人よ。」

ぼやく横島に対し、話し掛けてくる者があった。その声の方を見るとそこにいたのは金髪のナインテールの少女、タマモだった。

「タマモか・・・ところで、14人ってのは本当か?案外少ないな。とはいえ、それでも残ってるメンバーを考えれば十分きついが。」

「他のは全員ダウンかギブ・アップしたみたいよ。さっき理事長の女がそう言ってたわ。」

横島の疑問にそう返すタマモ。何故か笑顔のその表情には企みが浮かんでいるようで横島は警戒を強め問いかける。すると、タマモは意外な答えを返してきて俺は呆気に取られてしまった

「それで、お前も俺を倒しに来たのか?」

「違うわよ、むしろ逆ね。横島、わたしあなたの味方になってあげようか?」


(後書き)
次こそ、次こそ終わりです。さてさてタマモの狙いはなんでしょう?

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