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「霊光波動拳継承者・横島・教師編(4話)(GS+幽遊白書)」

柿の種 (2004-12-29 12:13/2004-12-29 12:58)
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「拡散文珠!!!!!!!!!」

横島は“眠”という文字の入った文珠を360度全方向に放出する。これは横島が霊光波動拳を会得し、また霊力の扱い方に依然より長けるようになった事になってできるようになった使用方法の一つである。文珠に対し、その効果を“広く、弱く”及ぼすことと“狭く、強く”及ぼす事が出来る用になったのだ。そして今使ったのは前者の使い方。霊的抵抗力の弱い半数の生徒が眠りにつく。

「「「「「なっ!?」」」」」

いきなり半数の生徒が倒れた事に驚愕する多くの生徒達。さらに横島は文珠を発動させる。

「“神”“速”!!“超”“加”“速”!!」

自分自身のスピードを強化する効果を込めた“神”“速”、時間の流れを遅くする“超”“加”“速”、それらを同時に発動させる。月のように力が満ちた空間でなければ超加速は極、僅かな時間しか維持できない。だが、それで、十分だった。残った生徒の更に4割を気絶させる。始まってから僅か10秒、700人を超える生徒は僅か200人ほどに減っていた。

「さーて、ここからどーしょ。」

6秒間持続させた加速状態で、150名の女生徒を倒し、残り1秒で少し離れた茂みの中に隠れた横島はそこから彼女達を観察する。

「うむ、やっぱり六女は美人が多い!!・・・・っじゃ、なくて!!うーん、大分戦意損失してる娘が多いなあ。けど、結構他は結構手ごわそうなのも残ってるみたいだし・・・・。」

残りの200名の3分の2以上は一瞬で500名近くの生徒が倒された事に戦意を失っているが残ったそれ以外の生徒はかなり骨が通っているらしく、意識をしっかり保っているようだ。また、横島にしても余裕という訳ではない。“神”“速”と“超”“加”“速”の同時併用という使い方は単に文珠を併用する以上に霊力、集中力、体力を消耗とする。だが、それぐらいの事をしなければ相手を傷つけずこの数を倒すなど不可能だった。

「文珠のストックは残り5個か、何か起こった時の為に4個位は残して置きたいから、この試合で使えるのは精々後、1個だな。残った中で強敵なのは、おキヌちゃんとシロ、タマモ、弓さん、けど、おキヌちゃん達はそんなにマジに戦おうとはしないかもしれないから大丈夫かな?それ以外だと2年の主席の娘は倒したから、後は3年の主席の娘と他何人か・・・・それからあの娘だな。」

そう呟いて一人の女の子に視線を向ける。横島の霊感が彼女の強さを訴えかけてくる。今のおキヌにすら匹敵するかもしれないと感じる。

「そういえば、理事長が今年の新入生に才能だけなら美神さんを遥かに超える別格の天才がいるって言ってたっけ。あの娘の事かな?しかし、美人やなー、ふむ、あの胸・・・・・確実にDはいっとるな、腰もくびれ取るし、尻も!!あれで1年だとしたね、まさに将来性抜群!!もしかしたら小鳩ちゃんをも超える逸材かもしれん。ぼかぁ、ぼかぁ、もう!!」

途中までは割りと冷静に分析していた横島だったが、途中から思考がそれ、煩悩により、霊力が高まってしまう。それによって、何人かに気づかれてしまった。

「あ、あそこ!!」

「捕まえるのよ!!」

「げっ、しまった!」

慌てて逃げる横島、傷つけないという制約抜きでも消耗した状態で同時に残りの全てを相手にするのは困難だった。まあ、手段を選らばなければ文珠で“原”“子”“爆”“弾”なんてものを生み出し、小規模な核爆発で学園ごと消し去る事も可能だが、無論のことそんなもの論外である。

「脱出!!」

既に100メートル10秒きったのではないかという俊足で逃げる横島、だが、一人だけ近接してくるものがあった。

「せんせええええ、覚悟でござるー!!」

「ちょっと待て、シロ!!何故お前そんなに目が血走っしとる!!お前には、学校推薦なんて別にいらんだろ!!」

物凄く必死な形相で走ってくるシロに対し、横島が思わず叫ぶ。するとシロはきょとんとした顔をして問い返す。

「先生、聞いておられなかったのでござるか?先ほど理事長殿が、先生を倒した者には先生になんでも一つお願い事ができるという条件を付け加えたのでござるよ。」

「なわにいいいいいい!!!」

走りながら叫ぶ横島。開始早々、横島に生徒の大半を敗北させられ、さらに多くの生徒が戦意喪失、また、実力者であるおキヌ達にいまいちやる気の見えないのを見た理事長はそのような特典を付け加えたのである。おキヌやシロのように個人的な好意を持っている者には当然魅力的だし、それ以外の者にとっても横島程の実力なら授業以外でも指導を受けたいと思って当然である。結果、生徒達の戦意は一様に向上していた。

「先生に勝って一日中散歩に付き合ってもらうでござるー!!!」

「んな事したら死んでしまうわー!!!!!」

横島は叫び、さらに加速する。だが、如何せん種族の差は埋めがたい。みるみる距離が詰められていく。

「くっ、しかたない。」

そこで横島はスピードを緩め迎撃する事を決めた。猛スピードで走り続けたおかげで他の生徒とは既にかなり距離が開いている。おキヌ等が追いつく前に片をつけるつもりだった。だが・・・・・

「「えっ・・・・・?」」

横島が急に制止した事にシロの方が対応しきれず、そのまま激突した。

「ぐはっ・・・・・。」

高スピードでの体当たりを喰って、うめく横島。シロの方も自爆の形で気を失っている。そして、そこに足の速い生徒が3名追いついてきた。そして、その4人は距離を取りながら慎重に横島を取り囲む。

「・・・3対1・・・手を組んだの!?」

見ると、さっきまで追いかけていた筈の生徒も随分減っている。諦めたのでなければ、何らかの策を講じる為、一度隠れたというところだろう。そして、そんな光景を見て一人笑みを浮かべる者がいた。

(うんうん、狙い通りね。)

六道理事長である。この一見無茶な催しは単に横島に対し生徒の実力を把握させるだけの者ではない。横島という絶対的強者に対し、生徒達に“考える”という事をして欲しかったのである。大概の人間は追い詰められれば底力を発揮する。本当に優れた人間は常にしている“考える”という行為をそうでない人間でもよほどの馬鹿か愚か者を除けば、追い詰められた状況ではするようになる。目の前の困難に対してどう立ち向かうか考える。それで全ての者が正解を出せる訳ではないが、それは無駄な行為ではない。試合や練習での試行錯誤はいつか必ず実践で生きてくるからである。

(最初にあんなにたくさんの子がやられちゃったのは計算外だったけど、残った子達は一皮向けられそうね。)

嬉しそうな表情をする六道理事長。そして、横島を取り囲む3人の女の子達が攻撃を仕掛けた。


(後書き)
あれ?終らなかった。えーと、次は本編とこっちどっちがいいですか?

追記:
月、云々というのは序盤と後半の超加速との描写の違いによる考察です。月は魔力が満ちているというのは良くある設定ですし。何ていうか月で使った超加速だけ無茶苦茶強かったですよね?

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