無限の魔人 第十一話 ~GS(?)横島初動~
時は少し戻り
『勝者横島選手!!』 「「「うおおおおお!!」」」
勝った・・・・俺が・・勝った。
(心眼・・・見ててくれたか、お前のお陰で勝つことが出来た)
体はボロボロだった、だが倒れる訳には行かない。
まだ、メドーサの一味が居るのだから。
「横島さん!」
くそ、体が・・・音が、段々小・・さ・く。
「よくやったわね、後はゆっくり休みなさい」
はっ!
「白い天井・・・・」
お約束は言ったりしない。
(俺は・・・・そうだ、雪之丞と戦って・・・心眼が消えて、そして何とか勝てて)
そこまで考えて体を起こそうとしたが、全身が筋肉痛のように痛い。
バタンッ
「起きたみたいね・・・・もう終わったわよ、何もかも」
美神さんが部屋に入ってきた。
「終わったって・・・そうだ!メドーサは?」
「だから終わったのよ、勘九郎が半魔族化したけど、メドーサ共々追っ払ってやったわ」
美神さんが怖い・・・何か気に入らない事でも有ったのだろうか。
「そうですか、お役に立てずに申し訳ないです」
「らしくないわね、バンダナが消えたのは知ってるけど・・・あんまり気にしちゃ駄目よ、あんたの為にやったことなんだから」
「・・・はい」
「それでも納得できないなら、強くなりなさい。あのバンダナに誇れるくらいに」
慰めてくれているのだろう、美神さんに心の中で感謝した。
「美神さん・・俺を鍛えてくれませんか?」
「良いけど厳しいわよ?」
「え・・・や、やっぱり優しく手取り足取り、いや寧ろ体を使ってベッド「ぶべら!」
「一辺逝って来い!!」
俺はこの時、本当に死んだ婆ちゃんを見た。
いや、マジで!
「キャー!横島さん、横島さん!!」
「美神さん!心音が弱って「やばっ!急いで心臓マッサージ!」
なんて一幕が有ったらしい・・・・記憶には無いが。
その3時間後には元気に帰宅した。
本当に俺って人間か?
両親が人間だからきっとそうなんだろう。
「はぁ・・・俺がGSか・・なんか信じらんねーな」
手に持ったGS免許・・・写真には俺と心眼が写っている。
心眼・・・俺は強くなるよ。
そしてあわよくば美神さんを超えて「横島君・・・私貴方の事が「ぐへへへ、よっしゃー!やったるでー!」
・
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寝るか・・・霊力を使いすぎて体が悲鳴を上げている。
話に聞けば「霊力は~、使い切ると体のあちこちが痛くなるの~。でも~大抵は1日寝れば大丈夫なの~」との事なので、あまり心配はしていない。
明日は綺麗な姉ちゃんに会わんかなー
寝よう。
次の日
起きて、朝からカップラーメンを食す・・・・貧しい。
いや!希望はある!!
俺にはこの!GS免許が!
美神さんに値上げ交渉して・・・時給500円は欲しい!
生活を賭けた野望を胸に、取りあえず学校へ向かう。
「あ~、体の痛みは治ったみたいだな~」
歩きながら体を確認していく。
そろそろ学校かと言う時に
「横島さ~~~~~~~ん!」
おキヌちゃんが結構なスピードで向かってくる。
「そんなに慌てて一体どうしたんだい?」
「あの!美神さんが除霊道具一式持って来なさいって」
「はぁ~、今日も学校へ行けず・・・か。まぁ仕方ないな」
「で、何処に行けばいいの?」
「それはこれを見ろって」
おキヌちゃんが黒くて手のひらサイズの機械をくれた。
「へぇ、GPS端末か・・・じゃあ、急いでいこうか」
「はい!」
相変わらずおキヌちゃんは元気が良い。
無限の魔人 第十一話 ~GS(?)横島初動~
end
あとがき
あっはっは全く前回と話が違いますねー。まぁ文句は言わないで♪
心眼が消えて落ち込んでも直に彼のギャグと化した煩悩で吹き飛ばす!暗い雰囲気なんて彼らしくない!
この話を書いたのは、唯の気まぐれです。横島視点も欲しいなーなんて・・・。
レス返し 色々な意見感想ありがちょ!
>紫竜さん
楽しみにしててください・・・色々と!
>九尾さん
その通りですねー、美神=お金で動く の公式が出来上がってますからね、しかも一億ドル・・・このときの為替市場はわかりませんが、きっとかなりの大金でしょう!
>法師陰陽師さん
今回はラプラス寸止めして御免なさい。いやー良い意味で裏切りたいですね、皆の期待を・・ふっふっふ。
>トレロカモミロさん
>ラプラス……無能ですな。いや、そうとも云い切れんのか。
なんせ金の絡んだ時の美神さんから、これだけの時間逃げられるって相当なものでは……。
そうかもしれない・・・無能でも美神を出し抜くほどの状況判断能力!これを持って無能とは言えませんね・・・・西条並かも?w
>それにしても何だ、界人君に向ける強烈なまでのこの執着は!! おかげでトチ狂った挨拶をしてもうたがな!!
そうですねー色々とネタバレなるんで、ノーコメントです。ニヤリ
>2jzさん
初めまして。
>一般人がいる所で当たり前のように発砲したりする美神が理解できませんでした。
彼女を自分の考えの定義に当てはめてはいけません。ハーピーとの街中での戦闘でマシンガン(?)をぶっ放す方です。
>金谷さん
初めまして、どうぞよろしく。
>一つは2jzさんが仰った事で、私も美神がいきなり銃をぶっぱなす事はないと思います。(まぁギャグの時など有り得ないとも言えませんが)
上でも柳野雫さんも説明しておりますが、ハーピー戦で銃を使う美神を見ておりますし、西条君も銃で横島君を撃っております。ギャグで銃を撃って、仕事で使わないのはおかしい!と思いまして・・・私の中でも「良いかな」なんて思って描写しました。まぁ、周りへの配慮が欠けた文だったのは認めます。一般市民云々の描写はあの時無かったですしね・・・どうだったんだろう?
>原作ではラプラスの存在を極秘扱いしていたのに、ニュースで脱走報道をしてい>た事です。恐らく始めは各国の上層部やGS協会に内々に通達するのでは?
極秘扱いだったのですか・・・しらなんだ。
ここで私が何を思ったのか説明しましょう。
ラプラス脱走
↓
ローマのおっさんはラプラスに執着していた
↓
「捕まえろ!」
↓
「はい!手配します!」
↓
「指名手配だ!各国のGS上層部に呼びかけろ!」
↓
「しかし、GSだけでは捕獲しきれないかと思われます」(GSの数は世界的もまだ少ない・・・はず、この時はまだどこの方面へ逃げたかは不明だった)
↓
「ならば大々的に手配しろ!」
なんて感じでしたが・・・駄目?
>柳野雫さん
どもども、フォローありがとです(笑
ラプラスは重要参考人なので、今後色々と状況が変ると思います。(多分