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「GS横島 IN Fate 第七話(GS+Fate stay night)(GS+Fate stay night)」

ブルガ (2004-12-25 02:57/2004-12-25 03:01)
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遂に我々が言うところの爆弾(俺、この世界の人間じゃない発言)を投下してしまった横島。
この先起こるであろう阿鼻叫喚地獄絵図に横島と士郎は立ち向かう事が出来るのであろうか?
人類の希望と勇気と未来を乗せた地球防衛軍最後の切り札『GS横島 IN Fate第七話』が今、発進する!!(ネタが・・・・)

横島の落とした爆弾は見事に炸裂した。
衛宮家の居間は静まり返り横島以外のもの全てが凍りついた。

「ちょっと待って横島君・・・まさかそれで全部何もかも納得しろとか言わないわよね?あとこの世界に来たときの状況とかも教えてもらうわよ」
最初に回復したのは赤い悪魔だった。
「判ってる、まずこの世界に来たのは10年位前かな。こっちに来たときに何故か体が縮んでたたんだけえど」
「体が縮んだ?」
「ああ、向こうの世界じゃ一応17歳だったんだけど」
「ちょっと待ってその話だと貴方、私たちより年上なの?」
「ああ、27ぐらいになるかな」
「「27!?」」
二人して驚いた。
「続けるぞ?そこで俺はあるGSの除霊事務所で助手やってたんだ。」
「ごーすとすいーぱー?」
「ああ、簡単に言うと金もらって悪霊や妖怪をシバキ倒す仕事だな」
「シバキ倒すって・・・」
「そこで仕事をやってるうちに能力に目覚めたんだ、時給255円でな」
「「255円!!?」それって明らかに労働基準法違反じゃない!そんなに儲からないの?その仕事」
「いや、俺が特殊だったんだ。美神さん・・あ、俺の雇い主の名前だけど、ものすごいドケチでさ、脱税から隠し所得、裏帳簿まで出るわ出るわなくらいの守銭奴で」
「それなのになんでその事務所辞めなかったのよ?」
「う、いやそれは若気の至りっていうやつで・・・その・・」
「何よ?」
「ああ、もう、仕方ねえだろ!!あの女メチャメチャいい体してんだもん!」
           だあっ! 
全員ずっこけた。
「今と全く変わってないんじゃない!」
激昂する凛
「兄貴・・・」
呆れた顔をする士郎.
こいつは筋金入りの女好きだったのかと、改めて再確認した二人だった。
「話し戻すぞ。まあそのあとは歩合制に変わって少しはましになって、ある仕事を弟子と一緒に請けたんだ。
その現場で調査してたらいきなり黒い影に襲われて逃げ出したけれども結局つかまって、気が付いたら焼け野原、一緒にいたはずの弟子はいないし、自分の体は縮んでいるしで混乱中のところで親父に拾われたんだ」
続きを一気にまくし立てて横島は息をついた。
「はあ、状況はなんとなくわかったけど貴方のその力の説明もお願いね」
「ああ、まず俺の力の源は霊力なんだ」
「霊力?魔力とどう違うの?」
「俺も良く知らないけど、魔術回路とかは要らないし違うもんだと思ってる。
それで、最初のころは全く使え無かったんだけど、あるきっかけで目覚めてな、それからこのサイキック・ソーサー、栄光の手、文珠と成長した訳だ」言った順番に発動させながら横島は言った。
「・・・最初の二つはいいとして、最後の文珠?だったっけ、それはなんなの?」
「これは俺の霊力を凝縮してキーワードで一定の特性を持たせて解凍する技・・・らしい」
「らしい?」
「俺も伝え聞いただけでよー知らん。
ただ、俺の能力の中で一番使い勝手が良くて便利だからよく使ってるけど」「・・・便利ってだけで英霊まで止められちゃこっちの立つ瀬が無いわよ」なんだか疲れた顔で凛が言ったが、何かに気が付くとにやりと笑った。
「その文珠、まだあるんでしょう?」
「あるにはあるけど・・・なんに使う気だよ」
「決まってるじゃない!魔術師のオークションに出すのよ!これだけの代物、一財産作れるわよ!だから、寄越しなさい」
とびっきりの笑顔で無茶を言う凛、もちろんめは$マークになっている。
「無茶言うなっ!なんで貴重な文珠をお前に渡さなきゃならんのだ!」
「そういっちゃってけっこう溜め込んでるんじゃないの?」
「さっき言い忘れてたけど文珠が作れるようになったのは一年位前からで、その出来たやつも修行やら、さっきの戦闘で使ったからもう無駄使いは出来んし」
そう、横島の霊力はこっちの世界に来た時点でガクンと落ちていた。
サイキック・ソーサーや栄光の手は何とか出せるものの弱々しく、文珠に至っては霊力は集中できるものの文珠の形にする事が出来ない有様だった。
早期の修行のおかげで文珠を出すどころか制御出来る個数も前回よりも多くなったのは怪我の功名かもしれない。
「そう、なら仕方ないか・・・」
心底落胆した顔で凛は呟いた。
「じゃあ、これやるからこれでアーチャーの傷を治してやれよ」
そういいながら文珠にの文字を入れた横島はそれを凛に手渡した。
「これ、効くの?」
「ああ、前にも似たような事があったから多分大丈夫だと思うけど」
「そう?じゃあ貰っておくわね」
「質問、いいかな遠坂?」
それまで黙っていた士郎が声を上げる・
「なに?衛宮くん」
「この聖杯戦争についてなんだけど、一体誰が何のためにこんな悪趣味な事を始めたんだ?」
「それは私が知るべき事ではないし、教える事でもない。
知りたかったら、これから行く聖杯戦争の監督をしていヤツに聞いて」
「聖杯戦争の監督をしてるヤツ?」 
「ええ、私たちが行くのは隣町にある言峰教会。そこにこの戦いを監督してる、エセ神父がいるわ」
ニヤリ、と意地の悪い笑みをこぼす凛。
そんなこんなで四人は教会に向かった。

「そういえばさ、兄貴」
教会へ向かう途中で士郎が声をかけてきた。
「どうした士郎?」
「兄貴、何で何時もみたいにセイバーを口説かないんだ?」
「え゛」
横島はピタリととまった。
「そういえばそうね、何でいつもみたいに飛び掛らないの?」
凛も疑問に思ったのか問いかける。
セイバーは、
「?」
と不思議そうな顔をしている。
「あ〜、いやさ、お前ら勘違いしてないか?」
「「勘違い?」」
「俺だって見境なしに口説いてるわけじゃないんだぞ、ハッキリ言うとセイバーは守備範囲外だ」
「「・・・・・・・」」
思っても見なかった一言に二人は固まった。
「何だよ!その反応は!」
「いや、だって」
「横島君の口からそんな言葉が出てくるとは思わなかったから・・・」
「お前らな・・・」
横島は、さすがに顔を引きつらせて二人を睨んだ。
「さ、さあもうすぐ着くわよ。衛宮くん、少し気を引き締めたほうがいいわ。あそこの神父は一筋縄じゃいかないから」
もうすぐ到着するのに託けて強引に話を逸らした。
坂を見上げると十字架らしきものが見えた。

「うわ・・・すごいな、これ」
教会はとんでもない豪勢さだった。
高台のほとんどを敷地にしているのか、坂を上がりきった途端、まったいらな広場が広がる。
その奥に立てられた教会は、そう大きくは無いというのに、聳えるように来たものを威圧する。
「唐巣神父のとこよりでかいな」
横島は久々にあの人の良い神父とバンパイアハーフの青年(700歳)のことを思い出した。
そんなとき、
「シロウ、私はここに残ります」
「あ、俺もだ」
セイバー言うと横島も慌てて言った。
「え?なんでだよ、ここまで来たのに二人を置いてけぼりなんて出来ないだろ」
「私教会に来たのではなく、士郎を守る為についてきたのです。士郎の目的地が教会であるなら、これ以上遠くには行かないでしょう。ですからここで帰りを待つ事にします」
「俺はなんかここに入りたく無い、どーもやな感じがする」
きっぱりと言う二人。
横島はともかくとして、セイバーはてこでも動きそうに無い。
「分かった。それじゃ行ってくる」
「はい。誰であろうと気を許さないように、マスター」
「気をつけろよ、士郎」

士郎と凛が教会の中に入っていった事を確認するとセイバーは切り出した。
「ヨコシマ、と言いましたね」
「ああ」
「私に話があるのではないですか?」
「まあな、確かにこの教会が嫌だって言うのもあるけど、話したい事があるのも事実だ。
・・・あいつ。士郎はこの先、勝ち残れると思うか?」
「・・・・無論です。どんな事があっても私はマスターを守るつもりだ。
そして、聖杯を手に入れる」
思っても見なかった質問に驚いたセイバーだがしっかりと答える。
「聖杯か・・・いや確かに俺も最初に話を聞いたときには『ぐわははは、世界の女は俺のもんじゃーい』とかおもったけどよ・・・」
そこで一拍おいて横島は続けた。
「なんかきな臭いんだよな、それが」
「貴方は何が言いたいのですか?」
僅かに苛立ちを込めてセイバーが尋ねる。
「つまりだ、やっぱり、衛宮切嗣の事は許せないのかってことだ」
「!?何故貴方がそれを知っている!」
今度こそ本気で驚いて横島を睨みつけた。
「俺はさっきも言ったとおりこの世界の人間じゃないからな、それで切嗣に拾われたあとしばらくしてから聞いてみたんだよ。
さすがにただの子供じゃないとわかったのか少しだけ教えてくれたよ。
あそこで何があったのかとかな、結構前の事だからところどころ虫食いみたいになってるけど大体のところは覚えてる」
安心しとけ、士郎は知らないからと後につけて横島は言った。
「・・・では知っているのですね、切嗣が犯した許されざる罪を」
本当に憎々しげにセイバーはその名前を口にした。
「ああ、聖杯を壊したんだろう」
「はい、私はあの裏切りを許す事は出来ない」
「裏切りか・・・本当に裏切ったのかな、親父は」
「どういう意味ですか、それは?」
「俺が聞いたのはさ、あそこに出現した聖杯は聖杯じゃなくて何か別のモノだって言う事だけなんだけど」
「別のもの?」
「ああ、俺にそれがなんなのかはわからないし、分かりたくもない。
ただ、親父が何を思って聖杯を壊したのか壊したからにはよっぽどの事情があるんだろうって事ぐらいはわかる。
そこら辺の事を知っていて頼む。士郎の事を守ってやってほしい。
もちろん、選択権はお前にあるし、お前がどんな選択をしても怨むつもりも無い。
これは士郎の兄からの『お願い』だ」
「・・・・あなたはシロウと血が繋がってないのに、本当の兄のように振舞えるのですね」
前半の言葉を保留にして後半の台詞だけに彼女は答えた。
「まあ、10年も兄貴やってればそんな風になるんもんじゃないのか」
セイバーはその言葉に微笑んだ。
「貴方は、本当に不思議な人だ。
いいでしょう、私はもとよりそのつもりでしたが改めて貴方の名において誓いましょう。
我がマスター、シロウを守ることを私セイバーはここに誓います。
・・・そして、この戦いの中で私は答えを見つけてみます」
「そうか、じゃあ改めてよろしくなセイバー」
ここに誓いは交わされた。


セイバーと横島の会話が終わってからしばらくして士郎と凛が教会の扉から出てきた。
「よう、話は終わったか」
「ああ、事情は嫌ってほど思い知らされた。
聖杯戦争の事も、マスターの事もな」
「それでは・・・」
セイバーがずいっと身を乗り出す。
「アア、俺に務まるかどうかは判らないけど、マスターとして戦うって決めた。
半人前な男で悪いんだけど、俺がマスターって事に納得してくれるか、セイバー」
「納得するも何もありません。貴方は初めから私のマスターです。この身は、貴方の剣となると誓ったではないですか」
「そう、だったな・・それじゃ握手しよう。これからよろしく、セイバー」
右手を差し出し、セイバーもそれに右手を重ねる。
「ええ、よろしくシロウ」
士郎の覚悟を確認し、四人は坂を下りていった。

坂を下りる途中で横島は凛に訊いた。
「そういえば凛、お前のサーヴァントは大丈夫なのか」
「え・・・?あ、うん。アーチャーなら今はうちの召還陣で傷を癒してる最中だから、セイバーにやられたダメージは簡単に消えそうにないし、後で貴方に貰った文珠を試してみるわ」
「そうか、じゃあ、今はそばに居ないのか」
「ええ、今他のサーヴァントに襲われたら不利だから、傷が治るまでは有利な場所で敵に備えさせるつもり」
他に、サーヴァントの正体などの注意事項などを教えた。

橋を渡り、交差点に着いた。
「ここでお別れね。義理は果たしたし、これ以上一緒にいると何かと面倒だから、きっぱり分かれて、明日からは敵同士よ」
「ん、でも出来れば敵同士にはなりたくない。俺、お前みたいなヤツは好きだ」
「右に同じ」
「な・・・・」
二人の思ってもみなかった言葉に凛はそれきり黙ってしまった。
「とにかく、サーヴァントがやられたら衛宮くんは真っ直ぐ教会に向かいなさいよ。そうすれば命だけは助かるんだから」
「俺は?」
「横島君は自分でどうにかしなさいよ。少なくとも単純な戦闘力ならわたし達よりも上なんだから」
「ひでえ」
「そこまで面倒見きれないわよ」
くるり、と背を向けて歩き出す凛。
と、そこでピタリと止まる。
「遠坂?」
「凛?」
そう声をかけたとき、

「ねえ、お話は終わり?」

聞こえたのは紛れもなく少女の声、その声の方、坂の上に全員の視線が釘付けになる。
そこに、途轍もなくでかい鉛色の体を持つ巨人が居た。
「・・・バーサーカー」
凛が呟く。
それは人間ではない、人間ではないならセイバー達と同じサーヴァントだろう。
「こんばんはお兄ちゃん。こうして会うのは二度目だね」
「・・・おい士郎、あのでっかいヤツを連れた危険なロリッ子はだれだ?」
「ロリッ子って・・・いや、俺も知らない、昨日の夜に会っただけだ」
「嘘つけっ!お前あの子に言葉じゃいえないようななんかしたんだろうっ!!でなきゃあん殺る気満々なワケがあるかっ!」
「してないって!どうして俺がそんなことすると思うんだよっ!」
「俺の弟だからに決まってるだろうが!」
「なんだよそれは!?だいたい・・・」
             ドゴンッ!!
すごい音がした。その音のほうに頭を回すとそこには手に持った斧剣で地面を殴ったバーサーカーと、その横で壮絶な笑顔をしている少女が居た。
「相談はすんだ?なら、始めちゃっていい?」
「いや、相談も何も・・・て凛は?」
士郎と横島が争っているうちに、凛は少し離れた位置に移動していて
「二人とも、あれは単純な能力だけならセイバー以上よ。うまく逃げてね」
なんて、とっても素敵なアドバイスをしくれた。
「はじめまして、リン。わたしはイリヤ。イリヤスフィール・フォン・アインツベルンって言えばわかるでしょ?」
少女、イリヤは行儀良くスカートの裾を持ち上げて、とんでもなくこの場に不釣合いなお辞儀をする。
「アインツベルン・・・」
その名前に聞き覚えがあるのか凛の体がかすかに揺れる。
その反応が気に入ったのか、少女は嬉しそうに笑みをこぼし、
「・・・・じゃ殺すね。やっちゃえ、バーサーカー」
歌うように背後の巨人に命令した。

巨体が飛ぶ。
バーサーカーの落下地点にまでセイバーは駆け出す。
岩塊そのものとも言えるバーサーカーの大剣が振るわれ、セイバーが見えない剣で受け止める。
そこからさらにバーサーカーは、鉄の暴風を振るう。
鋼と鋼のぶつかり合いは、セイバーの敗北で終わった。
バーサーカーの一撃を受けたものの、セイバーは受けた剣ごと押し戻される。
力と速度だけの技とは呼べない代物だが、その一撃だけでセイバーは打ち倒されるであろう事は目に見えている。
何度も放たれる一撃に乗る衝撃ををセイバーは弾き飛ばされる事で流すが、それも限界に近い。
何度目かの打ち合いで弾き飛ばされたセイバーが着地し、そこにバーサーカーが追い討ちをかけようとしている。
その背中に凛の宝石魔術が炸裂するが、バーサーカーには効かない。

横島はその戦いを冷静に観察していた。
「兄貴!何か出来ないのか!?」
悔しげに士郎が言うが、横島はサーヴァントの戦いから目を逸らさずに答えた。
「今考えてる!」
そうこうしているうちに再度、バーサーカーの一撃が放たれ、セイバーはそれを受け、坂の上に弾き飛ばされた。
「セイバーッ!!」
たまらず士郎が叫ぶ。
「そうか!これなら!」
思いついた横島も叫んだ。
「セイバー!待ってろ!何とかできるかもしれんっ!」
「え?ヨコシマ?」
注意を逸らしたセイバーに向かってとどめの一撃が振るわれようとした時、白い影がセイバーを捕まえると一緒に跳んだ。
「え?」
バーサーカーの一撃は空振り地面にめり込む。
「横島先生!!今でござる!」
懐かしい声、しかしそれには答えず、
「よっしゃあ!!行くぞっ!」
           ’拳’
文珠を発動させ、栄光の手に重ねがけをする。
そして、横島はバーサーカーのある部分をその拳で殴りつけた。
          ドゴンッ!!

つかの間の静寂の後。
横島の一撃を喰らったバーサーカーはうずくまり足の小指を押さえぷるぷる震えだした。
「よしずらかるぞ!」
その一言で、バーサーカーの様子を見て唖然としていた凛と士郎は我に返り、急いで逃げ出した。(やっぱり一番初めに逃げ出したのは横島だった)


「え、ちょっと待ちなさいよシロウ!リン!・・・もうバーサーカー!何時まで震えてるの!速く追いかけなさい!」
後に残ったのは今だうずくまって震えるバーサーカーとその姿に怒っているイリヤだった。

第七話 終了

あとがき
  どうも、やっと第七回をUPすることが出来ました。ちょっといろいろまずったかなとか思いましたが、このボリュームと鮮度をどれだけ保てるか判りません、もしかしたら次回はもっとひどいものになるかもしれませんが、出来うる限りの努力をしてみたいと思います。

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