口端から唾液を止めどなく滴らせ、滴る唾液は顔にかかる
「っうぅ・・は・・は・・な・せぇ・・」
九尾の体温が舌を通して伝わる・・生暖かい。
唾液は黒狼程ではないが、かなりの粘質、ネバネバで気持ち悪く、僕の体が大きく震えた。
「どれ、今度は主の唇を奪うとしよう。」
舌が口に帰ったと思った次にはその口が僕の口をこじ開け中に侵入を始めた。
舌が舌を押し退け、喉・・食道に九尾の舌が入り込む。
そこから唾液が流しこまれ、有無を言わせず唾液を飲ませれる。
「んえっ・・んっ・・・ぉぅ・・」
激しい吐き気に襲われ、喉が蠕動を起こし舌を吐き出そうとするも、九尾の舌はそれをも押し退け、さらに侵入した
頭を動かそうとしても両前脚で頭を押さえられ、それは叶わない。
・・もう・・ダメ・・吐く。
腹から大きなうねりが押し寄せ、そのうねりが舌を追い返す。
舌とともに僕はうねりを吐いた。
「・・何じゃ・・主・・吐いたのか。情けない奴じゃのぅ・・・」
その巨大な体に似合わない舌が口元を舐めずりながら帰っていった。
僕は力の籠もらない目で九尾を睨んだ。
「・・ダメじゃのう。強者の言うことは聞くもんじゃぞ?お主?」
シュルルルッ・・グイッ・・
九尾の尾が僕の両手足を縛り上げ宙に持ち上げる。
「儂は尾が九つもあるからの。こんな事もできるんじゃぞ。」
九尾の巨口がグパァと粘っこく開き、僕の体を肩口からがっぷりと咥え込んだ。
右肩から腰辺りまでが口に収められ、じんわりと生暖かさが体に染み込んでいく。
クチュッ・・グチュ・・ニチャァ・・
その間にも舌が身体を弄び、唾液の洗礼を受けた。
「飽きぬ美味しさじゃな。主、儂を喜ばせたことを誇って良いぞ。」
アグッ・・ムグッ・・グリュグリュっ・・
「あぁっ!?っぅ・・は・・ぁ・・・」
その状態から九尾は体を甘噛む。
黒狼とは違う牙の食い込み、その痛気持ちよさに喘いだ。

 

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