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異世界の漂流者 − 旧・小説投稿所A

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異世界の漂流者

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「お!結構広いな!ここが“カクノウコ“か」

「そう。格納庫」

シュルツとグライフは格納庫にいた

シュルツはグライフに従ったのだ

すべては食料や資材の情報のため

格納庫にはコスモタイガーと呼ばれる戦闘機が格納されており、またここから外に発進するため、グライフが竜に変身しても十分な広さがある

「それじゃへんしーん!」

暢気な声と共にグライフが真っ白な光に包まれみるみる大きくなっていく

ものの数秒で竜に変身した

何故か竜になると威厳があるように見える

「ふぅ!やっぱりこの姿は良い。ではさっそく・・・♪」

シュルツは艦長服を脱いで青い軍服姿になっていた

そこに竜が巨大な手を伸ばす

シュルツが掴まれようとした瞬間

「うおおおおおおおおっ!?」

「テト!!」

悲鳴と共に一機のコスモタイガーの陰から航空班班長のテト・メルヴィルが姿を現した






「な・・・なるほどな・・・・それでグライフに・・・」

シュルツはこくりと頷いた

テトはシュルツから事情を聞いて納得したらしい

それでもまだ怖いのだろうグライフをチラチラとみていた

「コスモタイガーの整備をやってたんだがいきなり竜が現れるんだもの。びっくりしたよ」

「だろうな」

ハハハと笑っているテトにシュルツは相槌を打つ

「じゃあ俺は部屋に戻・・・」

ガシッ

部屋に戻ろうとしたテトを竜の巨大な手が掴んだ

テトの背中につ〜っと冷や汗が流れるのを感じたがグライフの顔を見る

その目は捕食者の目をしていた

「あの〜グライフさん?」

顔が笑ったまま引きつる

「何だ?」

グライフはジュルリと舌なめずりをしている

「・・・もしかして・・・・・・・・・俺のこと喰う気ですか?」

グライフが舌なめずりしている事を見てもその意思は明らかなのだが聞かずにはいられない

「もちろん♪」

言うが早いかグライフは大きく口を開けるとテトを放り込んだ

「たっ・・助けてくれー!シュルツー!!」

グチャ・・ピチャピチャ・・・ジュルリ・・ベチャァ・・・・グチュ・・・ベロォ・・・

口の中で嘗め回されているのだろうシュルツの所にまで気持ち悪い音が聞こえてくる

「グライフ!やめろ!」

シュルツは叫んだ

喰われるのは自分でテトは関係ないから吐き出せとグライフに言う。だが・・・

「情報が知りたいなら黙って俺に従え」

「なっ・・・・」

これ以上は言えなかった

テト。許してくれと心の中で呟く

これも食料のためだ!と自分に言い聞かせグライフを見据えた

グライフは何を思ったか突然口を開けた

目の前に差し込んだ光を目指してテトが這う

あと少しで出られる!・・・とゆうところでまた口が閉じられた

「あ・・あ・・・・ああ!」

閉じてしまった出口にテトの表情は絶望に塗りつぶされてゆく

ああ。なるほど。グライフはこうやって獲物の心まで弄んでいるんだな・・・・とシュルツは納得したが次は我が身。

正直逃げ出したかった

「んむ。中々の味だな♪」

グライフは上を向いた

ゴクリ・・・

身の毛もよだつ嫌な音を立ててテトは呑み込まれた

喉の膨らみがス〜っと下っていく

「ゲフッ。ご馳走さん」

ジュルリと口の周りに付いた涎を舐め取る

捕食者グライフ・ヴァルスターは次の獲物を見つけると嬉しそうに目を細めた

ゆっくりと尻尾を動かしシュルツを巻き取ってゆく

「ククク。待たせたな」

シュルツの顔をベロリと舐める

頬にベチャリと唾液が付き、糸を引いて舌が戻っていく

「やっぱりやめ・・・」

「だめだ」

言い終わる前に遮られた

半日しか付き合ってないのに信じるなんてやっぱり無謀だった

船には帰してくれたけどこいつは俺を餌としか見てない。そう思うと無性に腹が立ってくる

「どれ、もう少し味見を♪」

グパァと巨口が開かれる

ベロォ・・・ベチャ・・・・・・・ジュル・・・ベチャ・・・グチュ・・

シュルツの顔を重点的に舐めていく

シュルツは唾液が入らないように目を瞑っていたが、生暖かい唾液が顔を伝っていく感触にガクガクと震えていた

「何だお前。震えてるのか?」

「・・・ああ」

グライフはそれ以上は言わずまたシュルツを嘗め回す

顔から伝った唾液が青色の軍服を汚し濡らしていく

グチュ・・・ベロン・・・・ベチャ・・・・・・・・グチャ・・・・・・・・ジュル

「ふう!やっぱりお前美味いぞ」
「・・・・・・」

グライフはジュルリと舌なめずりしながらそういった

どうやらシュルツの味が気に入ったらしいが当のシュルツはというと黙ったままだった

「そう拗ねるなって。美味いって褒めてるんだからよ」

「褒められても嬉しくねえよ!」

シュルツははき捨てるように言うと自分を拘束している尻尾をぶん殴る

シュルツがここまで怒ってもグライフはクククと舌を出して笑っているだけだった

「どれ、もうそろそろ頂こうかな」

「喰うなら早くしてくれ。俺は疲れてるんだから!!」

実際シュルツは疲れていた

一日であれだけの事があれば疲れても当然なのだがグライフの事で休めずに今に至っている

「分かったよ・・・・・」

グパッと巨大な口が開かれ中から出てきた舌がシュルツを巻き取ってゆく

その舌は巨大な大蛇のようにも見えた

グライフはシュルツを口の中に引き込み嘗め回し始める

ベチャァ・・・・・グチュグチュ・・・・・・ベロォ・・・・・・

巨大な舌でゆっくりと舐め取っていった

グチャ・・・ビチャ・・・・・ジュルッ・・・ベチャ・・・・

「ククク。美味いぞシュルツ」

「ん、ぷはっ!・・・・あうう・・・・・んあ!」

グライフの舌使いに喘ぎ声を漏らす

もう体力の限界だった

「もう・・・呑んでくれ・・・・」

「分かった」

グライフはクイッと口を上げ傾斜を付けてゆく

そして



ズルッ・・・・ゴクリ!

シュルツは呑み込まれた

「ククク。俺の腹でゆっくり休め」

グライフはクアッと欠伸をすると体を丸めて静かに眠り始めた




ズルッ・・・・ベチャァ

噴門をこじ開けシュルツは胃に落ちた

横になっているシュルツの体を胃壁が優しく包み込む

「ぐ・・・・・う・・・」

立とうとするが胃壁が柔らかすぎて立てない

するとまた転び顔面から胃壁に埋もれる

「仕方ない。寝るか」

再びシュルツは横になり眠った







何か最近上手くかけない^^;
<2011/06/14 17:08 雪風>
消しゴム
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