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幸せには神が付き物です − 旧・小説投稿所A
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幸せには神が付き物です
− 僕という存在 −
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あの日から何日が経ったのだろうか---
お母さんが家を空けて何日が経ったんだろうか----

今日もアルガム村は変わらない日々を送る。
僕は農作業をせっせと額に汗を浮かべながら仕事をする。
自給自足のこの村ならやっていかないと生きていけないしな…
小さい頃はお母さんに任せっきりだったこの作業も、今は僕一人でやっている。
でも、しんどいなんて思わない。
心の傷を思い出す方がよっぽどつらいからな。

そうもこうもしている内に、作業を終える。
僕一人分稼げれば十分だから、そこまで時間はとられない。

「さて、何をするかな…」

と、考えた時だ。

キュララララララ!!

と、高い音が鳴り響く。これはアルガム村の固有の笛。{マクリの笛}っていう名前がしっかりある。村長が持っているのだが、結構変わった音がする。

「朝早くから収集かな…?」

村長がこの笛が吹くのは、村人への呼びかけ収集が主な用途だ。
村人である僕は村長のもとへ向かった。




「全員集まったか?」

そう村長が言うと、僕の周りから、「ええ」とか「ああ」と、相槌の声が聞こえた。
村人全員が集まるものだから、密集してちょっと狭い。
すると、村長は頷き、喋り出した。

「今週の…」

ピクリと周りの人が反応する。
その顔は嬉しそうではなく、むしろ暗い。
村長はまた口を開き…

「神に捧げる人を決めたいと思う。」

ザワザワと周りが一気にうるさくなった。当たり前…か。
「イヤだ」「出る訳ないだろ」とか、この時ばかりは村長に反抗する村人達。
でも僕はそうでもないかな…なんて思うようになってきてしまった。
ついに僕にもバカの前兆が見えてきたのか…

「やはり…決まることはないか。何か質問のあるヤツは今日の夜、ワシの家に来てくれ」

すると、集まった村人は全員ヤレヤレ、といった顔で散らばっていった。
僕はチラリと村長を見た後、その村人について行くような形で、自分の場所へと帰った。









「神様…か。どういう姿なのか…」

ふと、神様の姿を知ってみたいと思った。
お母さんが{生き物}と言った限り、空想上のものではないことは確かだ。
…今日こっそり村長に聞いてみるかな。




最近、やはり神様へ捧げる日が近づくに連れて、村が乾いているのか分からないが…
その、捧げられた日の後からは村が潤っている。
神様なのか…偶々なのか…。
それも村長に聞くとしよう。





何も説明できないような、ごくごく普通な生活を送っている内に、辺りは暗くなっていき、夜になっていった。
冷たい空気の中、外には誰も居ない、僕は家から出ると、村長の家へ向かい、ドアの前に立つと、コンコンとノックした。
するとガチャリと音がして

「なんだカイムではないか、さ、中に入りなさい。」

村長が家の中から出てきて、手招きをして僕を家の中に入れた。
村長の言えるは、やっぱり他の家とは一味も二味も違う…なんてことはなく、アルガム村特色の素朴な家。
村人に嫉妬心を持たせないためだとか、色々訳ありみたいだ。

「何か聞きたいことでもあるのだろう?言ってみなさい」

「はい。神様のことなのですが、神様が生き物だということは知っているのですが、その姿形を知っていますか?」

気になっていたことを口に出すと、村長は言葉を返す。

「うむ…実はワシも知らんのだ…。」

「それはどういうことですか…?」

「アルガムは古く昔からあったようでな…古過ぎてワシでも知らないのだ…」

ちょっと面を食らったな…村長でも知らないのなら仕方ない…でいいかな。
次の話に移ろう。

「では、もう1つあるのですが、神様へ捧げることで、村が恵まれているとのことなのですが…最近、どうも捧げる日が近づくにつれて地面が乾いてきてませんか?でも、その捧げた後の日からは潤いがあるというか…」

「カイムは気づいたか…ワシも妙に思っていたことであってな、その変化が神様は生き物だと言える証拠なのかもしれん。からと言って、姿をしっかりと言える者はおらんのだ…」

「なるほど…ありがとうございます。最後に…」

質問は綺麗さっぱり吐き出すことができたから満足だ。
僕は一息ついて、口を開く。

「僕が今週の神様へ捧げる人間になります。」

「な、なんと…カイムはそれでいいのか!?」

「はい。それで構いません。私の母親もそうでしたからね」

「うぬぬ…アルガム村のために行ってくれるのか…?」

そして、僕は明日神様の下へ行く。


文字数制限だと…ッ!?
ちょっとこれはマズいぞ;
<2013/03/17 05:54 三日月の真実>
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