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不思議な日常 − 旧・小説投稿所A

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不思議な日常
− 車は急には止まれないように・・・ −
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「・・・誰だか、知らないけど・・・」

俺はそういって、ベランダから飛び降りる。
不思議な刺青をした髪の長い男は、一体何者だ?
家の玄関をぶち壊し、一階に居たと思えば、二階に上がってきている。
力と速さが異常じゃないぐらい、凄いのか・・・なわけないか。

『だから、危ないから降りるなと言ったではないか?』

「え?・・・うおぉおわぁあ!?なな、何だお前!」

『何だとはご挨拶だな・・・危ないことをしたので、説教代わりに』

「はっ!?って、止めろ!」

俺をキャッチした黒き龍は、大きく口を開けた。
これはつまり・・・俺を喰らうということ。
説教といってたけど・・・意味が理解できないぞ!

バグンッ・・・

「んんんん゛!」

『今日一日、胃の中に居てもらうからな』

ゴクリッ・・・

俺は死ぬのか?
胃といえば、何でも消化してしまう胃液という液体を分泌する場所。
入れられたが最後、脱出する手段は無い。
そして、俺は今胃へと続く喉を通っている。
外から見れば、黒い龍の喉にできた大きな膨らみが、ゆっくりと下に落ちていることだろう。

しかし、この感覚は何だろう?
不快に全く感じない・・・逆に、気持ちいいかも。

『午前零時に吐き出してやるからな・・・それまで、反省するんだな』

外から俺を生きたまま呑みこんだ龍が話して来る。
しかし、総入れ替えされた先生共は何者だ。
龍に姿を変えるとか、反則だろう。
既に俺は黒き龍の胃袋にいる。
胃の肉は、喉の肉よりも柔らかく、俺を包み込む。
あまりの柔らかさに、俺の体の形に合わせて形を変えて、俺の動きを封じるようにする。
しかし、それも不快ではなく、ただの快楽になっている。

眠くなってきた・・・。
このまま寝てしまっても、大丈夫だろうか・・・。
どうせ出れないのなら、どうでもいいよな。

回った歯車は、何かが欠けるまでは止まらない。
そして、俺の歯車も・・・回転を、始めたようだ。

これから新たに俺の物語が始まるのだ。
どんな、結末が待っているのだろうか?


うーん、分かりにくいかなぁ?
<2013/02/20 02:09 ヘリオス>
消しゴム
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