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ドリームセレクト − 旧・小説投稿所A

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ドリームセレクト
− 1の夢を見た −
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彼が眠りにつくと、彼の頭の中には【夢】が流れ込んでいた。
少し、覗いてみるとしようか…

〜〜〜
「こ、ここは…」

ここは夢の中。
彼は現実だと思い込みながら目を開ける。
そこに広がっていたのは水に紫と黒の絵の具を垂らしたような、いわゆるマーブリングのような模様だけが映る。
その色以外には何もない。
ただ紫と黒でできた不思議な風景だ。

「俺は確か教室で…」

彼は本当の現実での記憶を探り出そうと頭を回転させる。
のだが…

「ダメだ…分からない…」

つい先程の出来事。
5分くらいであろう前のことすら頭には残っていない。
彼はそのまま悩み続ける。
すると…

『ようこそーっ!♪』
「うわわわわっっ!?」

いきなり彼の背後から青色をした大きな竜が抱きついてきたのだ。
それも幸せそうな声で「ようこそ」と言い彼に抱きついている。
彼は突然の事に驚きの声を上げると、声がこの紫と黒の世界にこだましている。

「な、なんだよいきなりっ、放せぇぇっ!!」
『あ、ゴメン…』

そう青色の竜は謝り、彼を放す。
彼は警戒心をビンビンと立てて、その青色の竜から離れていこうと後退りをしていく。
すると彼に合わせて青色の竜も近づいて来る。

「来るなよ…」
『ぬっ、キミ何か勘違いしてない…?』
「何だよ…っ」

彼が冷たく青色の竜に向かって言うと、青色の竜はそう彼に言う。
彼にはそれが分からずに、ムスッとした顔で睨むような目付きで青色の竜に言う。
すると返ってきた言葉。

『キミは今夢を見ているのだよ?』
「夢…?」
『そう、夢…♪』
「俺が夢を見てるからって何かある訳ではないんだろ?」

彼はこの時初めて自分が夢の中に居ることを知った。
聞き始めはひきつっていた顔はすぐ戻り、再び青色の竜に言葉を返した。
だが、青色の竜はまた話を続ける。

『いいかい?夢っていうのは睡眠中のネットワークなの。だからね、こうしてボクがキミの夢に居るのは、[夢であるボクがキミにアクセスした]か[キミが夢であるボクにアクセスした]ことになるんだ。ここまではいい?』
「…あ、ああ…」

彼が半信半疑で頷くと、青色の竜はクスリと笑い、話を続けた。

『今回のキミの夢は、[ボクがキミにアクセス]したんだ。だからキミの夢はボクが選んだことになるよ』
「ま、待て…っていうことは俺が見ているんじゃなくてお前が俺に見させているのか…?」
『んーと…合ってるケド合ってないね…。無理矢理キミに夢を見せてるんじゃなくて、[ボクがキミの夢に入っている]ていうのが満点回答。元からキミが見ていた夢に入って来たんだよ』
「…」

青色の竜の話を整理するとこうだ。
[夢に青色の竜が出てきているのは、彼がその夢を自然見ているのか、青色の竜が彼に夢を見せていること。だが今彼が居るのは青色の竜が見せている夢]
少し分かりにくいが、こういうことになる。
彼は険しそうな顔でその話をずっと聞いている。
青色の竜はそんなことなど気にせずに、笑いながら更に続けた。

『あ、名前言うの忘れてたね…エヘヘ、ボク[夢竜]って言うの。覚えておいてね?』
「夢竜…?分かった。頑張る…」

青色の竜の名前は、[夢竜]というそうだ。
彼がそう言うと、夢竜は『ありがと』と、嬉しそうに言っている。

『っと、キミ…そろそろお目覚めの時間だよ?』
「お目覚めの…時間?」
『大丈夫っ。すぐ分かるって。キミと話すの楽しいから…また呼ぶね?』
「良く…分からないが…夢が終わるんだな?」
『そういうことっ、では、おはよーーっ!!』
「うぅ、あぁ…っ」

夢竜が大きく無邪気に声を上げると、彼の目の前は、パァーと明るくなっていった。



やっといきたいとこまでいけたかな…?
この話は[夢]が中心になりますのでよろしくお願いしますっ
<2013/02/10 00:01 三日月の真実>
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