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夢見がち日常 − 旧・小説投稿所A
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夢見がち日常

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「なあキョウヤ!プラズマ団どこに行ったか分かるのか?」

正確には、走り出したキョウヤを追いかける形になった俺がそう訊いた。

「多分、ポケモンリーグに行って、チャンピョンを倒して、そこからイッシュを制圧するつもりだと思うんだ」

じゃあ飛んでポケモンリーグに行けばいいじゃないか。
言おうとした台詞は、言えなかった。
なぜなら、

「あら、少し作戦と違うわね」
「確かに。ポケモンリーグで挟み撃ちの筈じゃあ…。それに一人増えてる」
「まあ、いいんじゃね?ここで二人共コテンパンにしとけば」

そんな囁き声が周りの茂みから聞こえる。
もしかして…、

ガサッ!ガサガサッ!

茂みから出てきたのは、やっぱり大量のプラズマ団のしたっぱだった。

「空飛んでたら、ポケモンリーグでプラズマ団に挟まれて終わってたのか…」

その言葉にキョウヤが頷く。すげぇなこいつ。

「途中で敵を減らした方が良いだろ?」
「確かになぁ。じゃ、キョウヤ。空飛んで先行って」

俺がそう言うと、キョウヤは目を丸くしてこっちを見た。

「時間がもったいないからさ…。
それに、俺はともかく、俺の仲間はこいつらごときに殺られるようなタマじゃない。
だから、安心して行ってくれ。俺もすぐ行く」

キョウヤは迷った素振りを見せたが、ケンホロウを出して、飛んでいった。

「…気を付けて!」

キョウヤは、最後にそう叫んだ。

「さてと…」

目の前を見ると、数えるのが無理なぐらいしたっぱが居た。

「やっちまえっ!」

一人が叫ぶと、全員がポケモンを出し、攻撃命令をした。

俺は、さっさとポケモンリーグに行く為に、一番早く戦闘を終わらせる方法を考えた。
…よし。出来た。

「ティアルとグレイシアは、トレーナーを凍らしてくれ。で、エーフィとルギアは、それの時間稼ぎ。あとは…待機で。
極力殺すなよ!それじゃ…」

そう言い、イヤホンを耳にし、曲を流す。
音が遠くなり、目の前の事が別の世界のように思える。
これで、客観的に見て、冷静な判断を下す準備も出来た。

そんじゃ、やるか。

「作戦開始!」


イヤホンの件はホントにやります。
岡目八目の原理(?)と読んでます。

諺に『原理』をつけるって…。
<2012/12/25 14:26 ラムネ>
消しゴム
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