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月神 − 旧・小説投稿所A
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月神
− 王の本性 −
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突然、足元の舌が動き出した。
そのせいで舌の上に寝そべってしまう。
すると、舌が、俺をもう一度舐め回し、飴玉のように転がし、味を絞り取るように、舌が巻き付き、俺を縛り上げる。

ギュゥゥゥゥゥ!!

「ガッ………」

…今回はかなりキツいな…
王の舌の一連の動作によって、俺の息はあがってしまった。
呼吸のために、開いたままの口に王の舌がねじこまれる。

「ーーーーーーーーーー!!」

これには驚き、王の舌を俺の舌で押し返す。
…それが間違いだった。
王の舌が俺の舌を絡め取り、舌を伝って王の粘度の高い唾液が流し込まれる。
慌てて舌を引っ込めようとするが、全く抜けない。
しかも、王の厚い舌のせいで、口が閉じれない。
だから唾液を飲むしかないのだが、運の悪いことに、いつもより唾液の分泌速度が速い。
そのせいで、1分間飲み続けたら、もう腹一杯になってしまった。
これ以上は飲めない。
そう思った時、やっと舌から解放させた。

「フフ…。私の舌と唾液は旨かったか?私だけが味わうのは不公平だからな…」

…もうどこでもいいから休みたい。
そんな事を考えた時、頭上から声が響いてきた。

「もう充分味わったしな…。呑み込むか。」

そう言うと王は上を向いた。
口内に傾斜がつく。
喉に向かって、滑り落ちていく。
そして…

ゴクッ…♪

呑み込まれた。
狭い食道の中を、ゆっくりと進む。
そして…

ズズ…ドチャッ…

とうとう胃袋に着いてしまった。
もうかなり眠かったので、そのまま寝てしまった。

「ゲフッ……。ご馳走様」


あぁ、長かった。
でも、補食しっかり書けてよかったです。

補食全体の感想を下さい。
<2012/11/11 20:54 ラムネ>
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