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金のなる木 − 旧・小説投稿所A
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金のなる木

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青いシャチのような奴が、軽くスイッチを押す。

俺はテラ=バイト。我が社の最高幹部で、エクサに従い、今SPと共に戦っているんだが…

カチッ…「BOLTSHOCK!!」

シャチが端子部をヒレに挿した…その時だ。あいつの周囲にいたSP達(俺を含む)が動けなくなってしまった。よく見ればあいつの仲間らしい翼竜が、目を閉じて何かを念じている………チッ、エスパーか…

全員が何とかその見えない鎖から逃れようともがいている。俺も必死に暴れようとしたが、筋一本動かすことはできない。どうやらあいつ…かなり強力なエスパーのようだ。


バリッ…バチッ…!!バチバチィ…!!!

「っ…あああああああああああああ!!」

急に電気が体を貫くのを、俺たちは感じた。拘束された筋肉が痺れ上がり、全員が床に倒れ込む。

ドサッ…ドサッ…


「兄さん…まだ生きてますが…どうします?」

「ほえ?あ…う〜ん………取りあえず1人だけもらっとこ♪」

SP陣の先頭にいた俺は、巨大な手に持ち上げられるのを感じた。どうやら俺が…餌食に抜擢されたようだ…

麻痺とは恐ろしいもので、本当に何も動かせない。しかし少し時間が経過したためか、声だけは出せるようになってきた。

「お、おい………やめろ…は、離せ…」

「あれれー?ラティオスちゃんと痺れさせてなかったんだ…。…まぁいいけどね。」

虫の鳴くような俺の声を、気にも留めないこいつ。顔面蹴りつけてやりたかったが、当然そんな高度な動きできるはずもなく…

「ジュル……いただきまぁ〜す。」

あんぐりとOPENする巨口…俺はずっと叫んでいたものの、口に収まるまで無視され続けた。足先からゆっくりと入れられていき、腰辺りまで一気に啣えられる。


「裸りらってくれららなー…もっとおいひいんらけろね。」

「行儀悪いですよ…呑み込んでから話して下さい…」

「はーい♪」


ヌュチュ…ピト…ンレロォ…ン…

俺の顔面に巨大で柔らかいものが押し付けられ、そのままヌルヌルした液体が体中に塗り込まれていく。肉質なそれは俺を窒息させる程で、プニュプニュと顔を覆い尽くした。

「ムゴォ…んっ…!!んんんっんんんんっ…!!」

「兄さん…何か可哀想なことしてません?」

「なーーにが?」

俺の悲鳴が漏れ聞こえたのか、翼竜の声が
ハッキリと聞こえてくる。一瞬助けてくれるのかと淡い期待も抱いてみたが、そんな事態にはなってくれなかった。


ぽにゅん…にちゅ…ブヨン…♪

「ああっ…ぐっ…や、やめて…く…」

窒息攻撃が終わったかと思えば、今度はトランポリンのように口内を飛び上がらせられる。落ちる度に体が舌肉に深く沈み込み、「ぼよん」と再び飛び上がる。

全然楽しくはなく、むしろドンドン体力が消費されていくだけだった。


「さてと…もう呑んじゃっていいかな?」

「くそっ…お前…俺をなめてんのか…!?」

「うん、舐めてる♪」

レロレロォ…ヌチュヌチュ…


「ぐぅ…や、やめろ…出しやがれ…」

「君みたいに反抗的な子、ボク大好きだよ。面白いし美味しいし……一石二鳥だねぇ…」


舌が少しずつ傾きだす。俺は俺の頭ほどある牙にしがみつき、一応バランスを保つ。

「もー…なんでみんなそうやって掴まるのさ…」

こいつがため息をつこうが関係ない。俺は自慢の体力(舌トランポリンで十分消費されている)で牙を登り、素直に呑み込まれるのだけは免れた。


「エヘヘ…いいのかなぁ〜?そんな所にいて…」

「何ふざけてやがる…呑まれるよりはマシだ!」


このとき…俺はコイツの言った事を単なる挑発だと思っていた…。自分が今…牙の上にいることに気づかずに…


「ふ〜ん……そっか。」

ガチッ…アグッ…ハグッ…!!

「あっ…し、しまっt…!!」

牙というのは獲物を噛み潰すためにあるもの。俺は容赦ないコイツの牙に、じっくりと甘噛みを受ける羽目になってしまった…


グァウ…ンググ…ハグ…アグ…

「う…うう…た、助けて…死ぬ…」

「殺したりなんかしないよ…ちょっと遊ばしてもらうために食べたんだもんね。」

しかし殺される寸前までは普通にいきそうだ。牙先が俺の頭に触れたときは、一瞬世界の終わりがきた気がした。

なんだかんだで舌にも愛撫されている俺………まるで餅つきの餅のような拷問を、俺は1時間近く受けさせられた。





〜〜〜


「はぁ…はぁ…はぁ…俺…もう…」

「ご苦労様♪中で休んでていいよ。」


<2011/05/15 15:38 ロンギヌス>消しゴム
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