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金のなる木 − 旧・小説投稿所A

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金のなる木

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「……………ん……ここ…は…」


エクサは重い瞼を開ける。辺りはドクドクと鼓動する肉壁…ではなく、さっきまで自分がいた部屋…メモリ保管室。どういう訳か服は唾液に濡れている様子もなかった。

一瞬今までのは夢かと疑ったが、社員達の無残な姿がそれは間違いであることを示している。




「フフ…まあいい。怖気づいて逃げ出したか…?」

安易にも自分の勝利を確信し、エクサは社長室へと戻っていった。再び、このメモリ達を売りさばくために…








〜工場から1km地点〜一本道〜


ラティオスとカイオーガは、既に工場を後にしていた。しかし目的のはずだった「大量のメモリ」はどこにもなく、それぞれ一本ずつだけ持ち出していた。


「ねーねーラティ〜…何でたくさん持って帰らなかったの?4億えんぐらいになったんでしょ?」

「……何となく…ですかね。」

珍しくも、カイオーガの方がコケる。

「な…なんとなくって…」

「私が欲しいのは芸術的なお宝ですし…それに……フフ…」

ラティオスはスッと手を伸ばし、カイオーガに自分の持ってきたメモリを見せる。

カチツ…「E-GIS(神盾)!!」

シュウウウウウウウウウウウウウウウウ…!!


2人の上空を、何やら巨大なものが次々に飛んでいく。そのロケットのような物はさっきまでいた工場へと向かい、凄まじい音を轟かせて爆発した。

ドドドドッギュウウウウウウウウンンンンン!!!!!!ボゴオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!



「元々あいつも許す気ありませんでしたしね…」

「うわー悪い顔〜♪あのまま消化しちゃえばよかったのに。」

「それじゃつまらないですよ…どうせさっきまであの社長、新メモリの計画とか考えてたに決まってます。」

「ふーん…なるほどねー。」

ラティオスはイージスメモリをしまい、消防車のサイレンを無視して進んでいく…カイオーガもそれに従い、次の宝を目指すのだった…



The end


<2011/05/15 15:39 ロンギヌス>消しゴム
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