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夢幻と無限 − 旧・小説投稿所A

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夢幻と無限

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「何も反応がないんじゃつまらないわ・・中では暴れてね♪」

今度は丁寧な注意をすると、さっきの警官とは大違いの愛情を
込めて、男を舌にくるんでもがかせる。はみ出した脚は快楽に浸って
いるのかブランとしており、『もうどうにでもして下さい』的な状態だった。


「あ・・」

約束通りというべきか、彼女のお腹はぐもぐもと柔らかそうに
揺れ動く。レムリアはその反応が気に入ったらしく、満足気な
笑みで今度は俺を掴み上げてきた。


「さあ待たせたわね…いよいよあなたの番♪」

「で、でもさ・・今俺食われたらあいつらと合流しちまうんじゃ・・」

「ふふ・・それは食われてからのお楽しみよ?」

教卓でも呑み込めそうな口が、他の連中の時とは比べ物に
ならない程に開かれた。丸い牙と牙の間に架かった唾液の橋
が、重力に耐えられず喉へと落ちていく。


「あ、あぁ……」

「可愛い声上げないの♪ さあいらっしゃい・・」

やはり敵関係ではない仲で喰われるのは恥ずかしい。俺は何と
か目を逸らしたまま呑まれようとしたが、彼女は強制的に俺の足
の方から咥え、嫌でも目が合うように仕向けてきた。

「あっ…て、てめ・・」

「女性にてめぇなんて口が悪いのね・・そのお仕置きも兼ねなくちゃ」

ぶにぶにした喉辺りの肉に、足先がずっぷんと沈み込む。
待ちきれないのかレムリアは俺の頭を奥へと押し込み、ぶくっ
と喉を膨らませた。彼女の愛情100%の視線からは解放されたもの
の、視界は一気に暗くなり、足はもう食道の壁に圧迫されていた。


「やっぱり一番おいしい…だ・か・ら…♪」


ゴクリィ……ぬちゅぅ…

嬉しさ混じりの悲鳴も出せないまま、俺の顔面はついに
食道の肉壁とご対面した。薄ピンクの粘液に濡れきったそれ
は、重力と協力して俺を胃袋へと落とし込もうとする。狭い
管状のこの空間では抵抗もできないので、俺は地味に心地よい
嚥下活動を素直に受ける事にした。


<2011/05/15 15:31 ロンギヌス>消しゴム
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