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ああ、楽しきかな日常 − 旧・小説投稿所A

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ああ、楽しきかな日常

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カイル「おおおお〜!…っていつまでこのまま光ってたらいいんだよ!かれこれ1時間ぐらいこのまんまなんですけど!」

ウィング「なんででしょうね♪」

長時間このままでいると力が溢れてくる感覚にも慣れきってしまい、むしろ輝いている身体が眩しくて嫌になってきていた。

カイル「あとどれぐらいかかるんですか?」

ウィング「たぶんもう少しだと思います。カイルくんから出ている光が最初と比べてだいぶ強くなってますし。」

カイル「マジっすか?やった♪」

ドウッ!

ウィング「っ!」

カイル「…へ?」

俺とウィングさんが話していると俺の身体からの輝きが突然強くなり、俺の周りに強い衝撃波が発生してそれにウィングさんが弾き飛ばされた。

カイル「ウィングさん!」

ウィング「カイル君!私のことはかまわないで!カイル君の魔力が回復しきって今その力が暴走してます!早く力を押さえ込んで!」

必死に衝撃波に耐えながらウィングさんが叫んだ。

カイル「押さえ込むって、どうしたらいいんですか!」

ウィング「身体に力を入れて溢れてくる力を圧縮して身体に留めるように!大丈夫!あなたは英雄の子なんですから!必ず出来ます!」

カイル「はい…!」

俺は言われた事を自分なりにやってみた。なぜかどうしたらいいのか何となくだが分かっているような気がした。

カイル「(力を圧縮して身体に留める…!)うぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

キィィィィン! 

鋭い高音が響き、俺の身体から発生する光と衝撃波がより強くなる。それと共に体内の力が、外に出ようと暴れる。

カイル「くっ!」

ウィング「エアロ!何処かに掴まっていなさい!あなたも危険です!」

エアロ「は、はい!」

エアロは少し離れた所で柱にしがみついた。

カイル「おとなしく…しろぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

そう叫んだ瞬間、光が部屋全体に広がり近くにいた者達の目をくらませた。

ウィング「うっ…!」

エアロ「うわぁぁぁぁぁぁ…!」

輝きが絶頂を迎え、少しずつ弱まっていく。

エアロ「うぅ…カイル?」

ウィング「こ、これは…!」

砂埃が舞い上がっている中には、俺の姿はなく、その代わりに二つの翼を持つ生き物がいた。

ウィング「し、師匠…?」

エアロ「え?」

ウィングさんの言葉に驚いたエアロがウィングさんの方を向く。

ウィング「…いえ、何でもありません。」

エアロ「?」

カイル「げほっ!げほっ!」

エアロ「カイル!」

エアロがそう言われて再び俺に視線を向けると、違う姿と化した俺が砂埃の中で咳き込んでいた。

カイル「ケホッ… うぅ…」

ウィング「やはり…そうでしたか…」

すると、砂埃を払いながら青と白の身体をした俺が砂埃の中から出てきた。

ウィング「やりましたね、カイル君。成功です。どうですかその姿は?」

カイル「最高です。全身から力を感じます。」

エアロ「これは…竜と言うよりポケモンだね…。」

ウィング「あなたは父親似ですね。父親そっくりですよ。ホント。」

カイル「は、はぁ…。」

ウィング「それがあなたの力、「『ラティオスソウル』です。」

カイル「『ラティオスソウル』…かっけぇ〜!」

俺は頭の中が興奮と喜びでいっぱいになった。

ウィング「それでは、次のステップいきますか。」

カイル「えぇ!」

ウィング「大丈夫ですよ。今度は簡単ですよ。」

カイル「ならよかった。(ホッ…」

ウィング「では…」

ウィングさんはそう言って次なるステップの説明を始めた。


<2012/08/26 23:11 カイル>消しゴム
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