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海神 〈6〉 〜え…犬……〜 − 旧・小説投稿所A

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海神 〈6〉 〜え…犬……〜

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「…ぐわっ!?」

不意に恐ろしい力で乱暴に掴まれた
ルギアの大きな手の中に、首から下の体がすべて埋まった
それにしても半端ない力だ…
いつものルギアが どれほど手加減していたかがわかる

“ギシギシ…”

更に力が増してきた…
骨が悲鳴を上げるように音を立てている
今にも折れそうだ…

「…ぅぐ……がはっ…」

肺の空気が全部抜けて呼吸すらままならない
このまま窒息死するのが先だろうか、
それとも全身の骨が砕けて死ぬのが先だろうか……


“がるるるるぅぅ…”

気絶寸前のフタチマルにルギアの口が近づく
熱い吐息が むき出しの顔にかかるが
それに反応している余裕は毛頭ない


“ばくんっ!!”

口の中に入れられた瞬間
肺に入るだけの空気をありったけ吸った
咽返るのにもかまわず、深呼吸を何度も繰り返した

それと同時に、さっき死ねなかったことに悔んだ
なぜなら、これから…
あの強靭そうな牙に噛み砕かr…


“べちゃっ!”



よく周りを見るも暇なく
乱暴に舌で移動させられた…

ゆっくり目をあけてみる……


「…っ!?」

まず最初に見えたのはルギアの上の牙
どうやら自分は下の牙の上に寝かされている状態らしい…
…ってことは…


“…ぐちゃっ!!”

「がっ…う"ぇえ"え"え"ぇぇぇぇっ!!!」

避ける暇もなく
牙と牙がフタチマルを貫通して重なった
激痛…という言葉だけではとても収まりきらない痛みに身をよじる
喉を逆流してのぼってきた大量の血が口から溢れ出た

“ぐちゃっ…ぐちゅっ…ぐちゃっ……”

ついに動かなくなったフタチマルに
何度も咀嚼が襲う
当の本人は 笑みを浮かべて味わっているだろう

ばらばらになっていく肉の塊に
フタチマルの形は無くなっていた…






フタチマル「お、俺の出番こんだけ!?」

充分やろ…
<2012/03/31 18:12 ギン鶴>
消しゴム
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