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白夜の妖狐 − 旧・小説投稿所A

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白夜の妖狐
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「シフ? 大丈夫かえ?」

「あ……ぅん……大丈夫ぅ……」

舌に感じるシフの重みが変化したのを悟った九尾は心配そうに尋ねた。

シフは眠気を堪え、声を絞り出す。

「そろそろ呑み込もうと思うんじゃが、良いか?」

口内に、舌に傾斜がついていく。

九尾が再び、天を仰いだようだ。

緩やかな舌の傾きにシフの体は粘っこい音と共に滑り落ちてゆく。

牙の隙間から姿を覗かせる三日月をぼんやりと見つめていた。

足がより柔らかい喉肉に捕まる。

ぐい、と他人に引かれる様に足が食道に向かって引き込まれていく。

高級布団のような柔らかさが足、腿、腰と下半身を呑み込んでしまう。

これでは上半身も時間の問題。

「ひゃぁぁ……」

悲鳴とも喘ぎとも言えない歓喜の声を上げ、九尾の喉を感じている。

喉肉にシフが沈んでゆく。

ごくん♪

そして、九尾の喉が膨らんだ。



<2011/12/21 22:30 セイル>消しゴム
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