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ハロウィンParty − 旧・小説投稿所A

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ハロウィンParty

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「あたり」









ギラ「どういうことだ?あたりって…」

ギラティナが箱からつまみ出したリザードンの頭についていたのは、赤い文字で描かれた「あたり」の札だった。ギラティナはその札を剥ぎ取り、カイオーガにみせる。

カイオーガ「あ、おめでとー♪」
ギラティナ「…?」

カイオーガ「ぼくの基準でそれが一番美味しそうだったんだぁ〜♪」

「それ」呼ばわりされ、ギラティナの触手に捕らえられているリザードンは、ぎくりと2人を見つめた。翼が曲がっている所をみると、カイオーガに折られてしまつているようだ。


リザードン「おい…てめぇなめてんのか?」

怒りのこもった目で、カイオーガを睨みつけた。自分を飛行不能にした奴だ、無理も無い。

カイオーガ「ん、舐めてほしいの?しょうがないな〜♪」

口の端から舌が這い出す。リザードンはギョッとしたように後ずさりした。


ギラ「待て…こいつは俺の獲物だぞ?お前がいじるな。」

伸びた舌をひっつかみ、ギラティナはカイオーガを制する。流石に味方といざこざを起こしたくはないためか、カイオーガも大人しく舌を戻した。


ギラ「よし…おいお前、ついて来い。」

ギラティナは訳が分からない様子のリザードンを掴むと、ズルズルと引きずっていった。

リザードン「いって…おい!!お前俺が誰だか分かってんのか!?」

ギラ「どこぞのカスなヤクザのカスな組長だろ…どうでもいいんだよ。」

引きずられながらギャーギャーと喚くリザードンを嘲りながら、ギラティナは洞窟内のとある部屋に辿りついた。

凸凹のある大きな部屋で、さっきのパーティー会場程ではないが、ギラティナが入ってもかなり余裕がある。所々血が付着しているのを見ると……



リザードン「な、何だよ、ここ…」

ギラティナ「…知りたいか?知りたいのなら教えてやるよ…」


ドスッ…!!
ギラティナはニヤリと笑うと、勢いよくリザードンのお腹に触手を突き刺した。



リザードン「うっ…!!え…ええっ!?」

触手が体を通り抜けている………
先端の赤い爪のような部分は、リザードンのお腹を通り、首筋を撫でるように引っ掻いていた。


リザードン「や、やめろ…気持ち悪い…!!」

体内でギラティナの黒い手が蠢いている…ゾゾッとした感覚が走り、リザードンは動けなかった。




リザードン「なんで…なんでこんな事が…」

ギラティナ「フフ…ゴーストタイプだからなぁ?こんな事もできてしまう訳だ。」

ギラティナは赤い爪を、リザードンの胃の辺りへ突っ込み、グチュグチュとまさぐった。


リザードン「あ……あっ…」

気持ち悪い…ただそれだけだった。









ズボッ…
漸く触手が引き抜かれる。リザードンがゲホゲホと咳き込んでいる間、ギラティナは爪の先端に付いたリザードンの胃液を、狂気の笑みで舐めとっていた。




ギラティナ「ここはな…私の部屋だ…だがここで生活はしない。趣味的な事ならする…がな。」

まだ気持ち悪がっているリザードンを見下ろし、ギラティナはゆっくり語りかける。

そもそもこの部屋、ギラティナが自分の趣味のために造ったものだ。血がついているのも、趣味の一部といえるだろう…





リザードン「ゲホッ………俺を…殺すのか…!?」

ギラ「殺す…それでもいいが、もっとやりたい事がある…」


恐怖を煽る視線を送り、ギラティナは静かに大きく口を開く。リザードンの濁った目には、金色の装飾から滴る透明な液体と、ピンクのテラテラとした舌が映りこんだ。



リザードン「お、おい待て…早まるな…」

ギラ「…至って落ち着いていると思うが……フッ、まあいい…」

リザードンは迫り来る悪魔から逃げようと後ずさるが、背後には冷たい岩壁が触れる。僅か10秒で、部屋の隅に追い詰められてしまった。



ギラティナは相変わらず涎をこぼし、舌舐めずりを繰り返していた。そして大きな顔をリザードンに近づけた。



ギラティナ「さあ…頭からか?足からか?最後の喰われ方ぐらい選ばせてやる。」

滑らかな動きで、リザードンの顔をベロンと舐めあげる。大量の唾液が顔面に塗られ、口内にも入り込んでくる。

リザードン「うぷっ…ぅ…やめろ…」

ギラティナ「だったら早く選ぶんだな?じゃないと…」

無情な目つきが、「逃がす」という選択肢が存在しないという事を表していた。


<2011/05/15 14:51 ロンギヌス>消しゴム
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