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【保】粉砕された日常 − 旧・小説投稿所A

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【保】粉砕された日常

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今回は食事中やおやつ食べてる時に見ない方がいいかも知れません






「…本当に溶かしちゃったよこの人(竜)…」

「ククク…ぅ…うぷ…」

なんだか様子がおかしいラギア様に
違和感を感じながら近付いていく

「どうしたんですか?」

「い…いや…急に吐き気が…う…」

「え…?ちょ…ちょっと!こんな場所で吐かないで下さいよ!」

必死に吐き気を堪えているのか頭を垂れ下げ
口から嫌に粘着性のある涎が地面へと落ちていく

「う…!」





暫くお待ち下さい…………



「ゲホッ…ゲホッ…あー…スッキリした…」

「うーわー…見事なもんじゃ焼きが…」

用水路に吐いたのが幸いしたのか
そこまで被害は甚大じゃなかった、訳でもない…

「それで…この人間が30人が混ざりに混ざったもんじゃ焼きどうするんですか…」

「…蘇生させたいのだが…腹が減って…集中出来ぬ…」

蘇生させる気ならわざわざ突っ込み入れる必要無かったと思いつつ
そしてその言葉は、俺に対しての振りと見なしていいんでしょうか

「…大樹…」

「俺だってまだ授業中なんですよ…それにそうなったのは自業自得です」

これで懲りてくれる程、甘い相手では無いこと位、俺だって学習済み
どんな誘惑にだって勝ってやるさ

「…大樹…クルルル…」

すりすり…すりすり…

上目遣い+甘え声+頭擦り付けってどんな即死コンボ?
思わず鼻血出たじゃないか

「仕方ないですね……」

人の意志なんて紙みたいなもんだ
あっさりと、向こうの思惑通りになるんだからな

「すまぬな…」

そう言うと直ぐにラギア様は俺を頭から咥え込む

「う…臭…」

先程、もんじゃ焼きを精製したばかりの口内は、色んな意味で素晴らしい臭いが充満していた

正直吐きそう

ぬちゃっ…ぬちゃっ…

「う…!ぐぶ…!」

普段なら気持ちいい舐め回しも、臭いのせいで半分拷問状態になっていた。

ぬちゃっ…ずるっ…んぐ……んぐ……

「ぅ…ぐ…」

やっと舐め回しが終わり、全身に唾液を
正確には、唾液と胃液の混じった液体を塗りたくられ滑りが良くなった所で飲み込まれていく。

ずるるっ……ぐちゅっ……ずるっ…とむっ……

「あー…やっと着いた…」

もはや胃袋に入る事に何の抵抗も無くなってしまった事に呆れつつ
ラギア様の胃壁に体を軽く埋め込ませると、背中に胃袋とは違う硬い感触を感じた。

「ん…?なんかある…?」

真っ暗で良く見えないが、背中にある硬い物体を手にとり手探りで調べてみた。

「なんか…薄い板みたいな…もしかして…携帯電話…?」

手探りで調べるうちにぱかっとその板が開いたので、俺はその物体が携帯電話だと確信した。

「もしかして…」

暗闇を手探りで探すと、いくつもの板のような物体を発見した
いくつかは溶けて変形していたりしていたが、確かにラギア様の胃袋に携帯電話が落ちていた。

「多分、制服のまま喰われたんだな…皆ポケットに入れてるし」

俺は落ちていた携帯電話を集めて、ジャージの上に包んだ

「竜でも消化不良起こすんだな…」

ジャージを抱えながら、吐き出されるのを待っているが一向に吐き出される気配が無い
仕方がないので胃壁に体を預けていたら、いつの間にか寝てしまった。



<2011/11/28 23:35 大樹>消しゴム
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