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「くっ……」

敵が怯んだ。

私は牙を覗かせる程に口元を緩ませ、引き金を容赦なく引く。

媒体を詰め込んだ弾丸は二人編成の片方へ。

「堕ちろ」

今度は上位雷魔術。

何億ボルトの高圧電流にも等しい雷が二人を貫く。

あらゆる毛を逆立たせた死体が二つ。

「！？」

乾いた銃声。

一拍置いて頭部に衝撃。

「あ、当たっ……」

「くくく……」

どうやら頭部を撃たれたらしい。

だが、私は死なない。

くつくつ、と笑みを零しながら地面に硝子のような破片が落ちていく。

光上位魔術。

身体に光の保護膜を張っておいた。

ライフル程度までなら貫通はしないだろう。

まぁ、何を受けた所で割れてしまうのが難点だな。

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