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rain tears -心の涙- − 旧・小説投稿所A

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rain tears -心の涙-
− 人間狩り −
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仔を発見してしまった時に立てた仮定は2つ。
傷跡に処置痕が見れなかった事。


あれだけの傷を負っておきながら医者に診てもらっていない。

つまり、自分で行けなかったのか、知人がいないか。

もう一つは怒りを覚える程までに痩せ細った身体。

養ってもらえてない証拠だ。

自立にはまだ幼すぎる。

さらには身寄りまでない状況。

その仮定にズッポリと嵌ってくれたようだ。

「さて……貴様らが欲しいのは私の命か?」

法衣を翻し、魔銃を構える。

「全員でかかれっ!」

1……2……3、五人か。

「そんな人数で私を殺せるか!?」

本能が疼き、心からの笑みが零れた。

剣戟、駆ける銃弾を躱し、一人の懐に潜り込む。

「え、あ……ちょ」

「誇りに思え、直々に幕を下ろしてやる」

指先をそいつの胸に添え、上位火魔術を編み上げる。

周囲の酸素を糧に大爆発を生み、人間を呑み込んだ。

瞬きの刹那に焼死体が出来上がる。

「次はどいつだ?」

木を背後に死角を消し去る。

魔銃を構え、不敵に笑ってやった。




<2011/08/30 23:33 セイル>消しゴム
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