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隠されし秘宝 − 旧・小説投稿所A

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隠されし秘宝
− 洞窟のドラゴン −
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暫く胃液に浸かっているからか、胃液の中が平気に思えてきた。
痛みも感じなくなった。
その間にも、体はどんどんと消化されていき、ついに手の神経が消え、手の感触はなくなった。
「もう…死ぬのかな…」
と、消えた両腕を見ながらシェリーは言った。
胃は、シェリーをさらに消化するため、蠢きをさらに加速させた。
胃液は、初めは白かったが、だんだんと人間の皮膚の色に移り変わっていった。
シェリーは、消えてゆく自分の足を見つめ、目を閉じた。
「…母さん…」
と、呟いた途端、脳の全ての記憶が消えた。
神経を胃液がドロドロにしていくのが分かった。
その時、シェリーはもう体はなく、ジュウジュウと生々しい音を立て、胃液が肉片を溶かしているだけだった…。
ドラゴンの十二指腸にドロドロになった三人が送られた後、後に胃に残る臭いは、酸の強烈な臭いだけだった。
十二指腸に送られた、ドロドロの三人の消化されたものは、十二指腸をゆっくり通っていた。
ドラゴンの十二指腸は、芋虫のような形で、いたるところには触手があった。
この触手は、赤色をしており、常にうねうねと動いている。
有害物質があれば、これでからめ取ってしまうらしいのだ。
ビチャッ…パシャ…
あちこちで、腸が芋虫のように蠢き、生温かく気味の悪い液がかきまぜられている。
ドロドロの三人はついにドラゴンの小腸へと向かった…。


文が短かかっため、修正で増やしておきました。

<2012/05/15 19:55 エヴァンゲリオン弐号機>
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