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消えた理性 − 旧・小説投稿所A

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消えた理性

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もちろんコラッタは起きていた。何故ならもう既にカイオーガの口の中におり、舐めまわされているからだ。
カイオーガのその肉厚な舌は、本来相手を強制的に拘束し、拷問するための武器であるが、友達に対しては柔らかく包み込んで、夏はひんやり、冬は暖かい唾液で歓迎してくれる。
暑い夏だからこそ感じられるこの感触は、コラッタにを瞬く間に虜にしてしまった。
ヘビのようなその舌は、コラッタの小さな体に巻きつき、優しく締め上げた。
「キュウッ!」
思わず声が上がるが、そんな事はお構いなしに冷たい舌がギュウギュウと締め付けてくる。
「あうぅ」
嬉しそうな喘ぎ声が、カイオーガの耳に入る。
「あれぇ?どうしたの?もしかして気持ち良いのかな?」
と、なんとも悪戯っぽい笑みを浮かべながら言う。
流石にムッとしたのかコラッタは、
「う、うるさい!別にこんなの気持ち良くもなんともない!」
かなり露骨に意地を張っている。
「正直になればいいのに」
「い、言わねーつってんだろ!」
しかしその言葉が、カイオーガの加虐心に火を付けてしまった。


「じゃあ言わせてあげるよ」
カイオーガは舌の巻き付きを解くと、舌の上にコラッタを乗せ、そのまま舌を傾けたのだった。
 ズリュ、ズリュリ、、、
コラッタの体が重力に従い、暗い喉へと近付いていく。
「う、うわぁ!」
これでは流石に恐怖が快楽を上回った。
せめてもの抵抗のつもりなのか、短い爪を舌に立てるが、舌は柔らかく形を変えて力を受け止めるので、何の効果もない。
「ちょっ、た、助けてくれぇ!」
必死に頼んでいるコラッタに対しカイオーガは、
「「あなた様の舌は気持ちよく天国のようです。ですからどうか私めの命ばかりは助けて下さい。」って言ってごらん。」
「は、はぁ!?」
このコラッタがいじっぱりなのは知っている。もちろんコラッタも、そんな事言うのは高いプライドが許さなかった。
「そ、そんな事言える訳が、!」
「無いんでしょ?嫌なら別に無理して言わなくても良いんだよ?」
 ズル、ズリュ、ズプリ
「うああっ!」
ついに短い足がほとんど喉肉に埋もれてしまった。喉肉は舌より柔らかく、体全体を呑み込もうと蠢いていた。
勿論カイオーガも友達を消化する気はないが、でもその直前まではやろうかな。

なんとも恐ろしい友達である。が、コラッタは何故か嫌いにはならなかった。しかし、、、、
「ぐ、ぐえぇ、、、、」
とうとう首までが喉肉に埋もれ、漸くコラッタはプライドを捨て、例の言葉を言おうとした。だが、、、
「あ、あなたさ、、ま!?」
遅かった。喉肉は獲物を捕らえ、胃へ続く道に引きずり込んだ。

ゴクッ!
とうとう呑み下されてしまった。

「あれれ?呑んじゃったよ。、、、、、、まあいっか。」
少し後悔している様子だが反省はしてないらしい。
ニヤリ、、「まだ終わらないよ?」
カイオーガは自分のぷっくりした白いお腹を撫でながら、嬉しそうに鳴いていた。

















胃の中、、、、、、、、
コラッタは本格的に焦りだした。
優しいはずのカイオーガがこんな事する訳ない!、、と、思い込んでも現実がその希望を潰す。
「コラッタく〜ん 聞こえる〜?」
カイオーガののほほんとした声が聞こえてきた。
「残念だったねー。せっかく言いかけてたのに。」
「お前が呑み込んだからだろ!?」
「へぇ〜〜、僕のせいにするんだ?」
突然、胃壁が活発に動き始め、コラッタを圧迫する。凄まじい圧力に、コラッタは絶叫する。
「う、うわ、なんだよこれ、、ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!」
「誰のせい?」
「だ、だからお前だっ、、、ムウッッ!?」
いきなり胃壁が口を覆いだす。
「ンーーー!、ン、ンーーーー!」
「君って状況が読めてないねぇ〜?、
この口使えなくしてあげようか?」
「ぷはぁぁ!!わ、分かった!悪かった!俺がはやく言わなかったのがわるいんだあぁぁ!!!」
すると胃壁が元に戻った。

「やっと分かったんだあ〜、そ、みんな君が悪いんだ。」
「ハァ、ハァ、最初無理やり口の中に入れたのだれだよ、、。」
「ん?」
「あ、いや、何でも無い。」
「だよねぇ〜、聞こえてたら100%潰しちゃってたよ。」
ゾゾゾ、、寒気がする。迂闊に喋れない。
「と、ところでいつになったら出してくれるんだ?」
「なにを?」
「俺だよ! 台詞言うからさ。」
「台詞変えたから。」
「はぁーーー!?」
「文句?」
「い、いや、無い。」
「うんうん。次はね〜〜」


<2011/05/15 13:04 ロンギヌス>消しゴム
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