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幼さ故に − 旧・小説投稿所A

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幼さ故に

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「一体何がどうなってるんだ?」

私は目の前の光景を見て呆然とするしかなかった。
今から30分ほど前、平沢生物研究所の警備員から『武装した男三人が押し入ってきた』という通報が入ったそうだ。
その時私は平沢博士と飲んでいたのだが、すぐに私のところへ連絡がやってきた。
当然私たちは顔色を真っ青にして平沢生物研究所へ急行。
そしてたった今平沢生物研究所に到着したわけだが……。

「うっぷ、オエエェェェ……」

隣に立っていた平沢博士が嘔吐した。
無理もない。
何故なら研究室に肉塊、いや、惨殺された人間の死体が転がっているのだから。
それもおそらく二人分の。

「特殊生物3課隊長補佐の佐藤だが、これはどういうことなんだ?」

私は先に現場に来ていた機動隊の隊長に目の前の光景の説明を求めた。

「そんなのこっちが聞きたい」

機動隊の隊長はため息を吐いた。

「隊長!ここを襲撃した一味と見られる男を確保したのですが……」

そこに機動隊の隊員が研究室に入ってきた。
どうやら襲撃犯の一味を捕まえたらしいのだが、どうも歯切れが悪い。

「連れてこい」

「分かりました。おい」

すると別の隊員が一人の人間を抱きかかえて入ってきた。

「えっ……」

私と機動隊の隊長は抱き抱えられている男を見て口をあんぐりと開けた。
男は手足を縛られていたのだが、縛るのに使われていたのは紐や鎖ではなかった。

「これ、鉄パイプだよな」

機動隊の隊長がぼそりと言った。
そう。
男は鉄パイプで手足をぐるぐる巻きにされていたのだ。
こ、こんな芸当が出来る奴がこの世にいるのか?

「色々と聞きたいことは山ほどあるが、誰にこれやられたんだ?」

私はひとまず男に聞いてみた。

「怪物……」

「はい?」

「怪物だよ!怪物!お前等が造りだした怪物にだよ!」

男は歯をがちがち鳴らしながら叫んだ。


コタロウ「臨時のお知らせです。とんこつが高校時代に所属していた部活の合宿にOBとしてヘルプに行くことになりました。なので一週間ほど更新出来ません。ごめんなさい」
<2011/08/02 00:11 とんこつ>
消しゴム
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