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銃と君と仲間と − 旧・小説投稿所A

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銃と君と仲間と
− 追い詰められしムゲン竜 −
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ドグォォォォォォォォン・・!!!!!

「う〜・・しつこいなー!」

飛んでくるブレスに水流をぶつけ、何とか五分五分の
一騎打ちを繰り広げるカイオーガ。ロイムはその様子を観戦し
ながら、焦れったそうにカードをライバーに差し込んだ。

『アタックライド___ブラスト(BLAST)』

「喰らえっ!!」

ロンギヌスがレイアに放ったのと同じように、
光弾が銃口から連続して撃たれる。しかしカイオーガがそれを難なく避けると、ロイムはニヤッと微笑んだ。

「攻守共にほぼ完璧・・なるほど、チャンピオンが手持ちにするのも理解できるな・・」

「そりゃありがとっ♪」

別に嬉しそうでもないが、カイオーガは今度はロイ
ムめがけて水球を飛ばさせる。ヒトには高威力の技におののく間もなく、
ロイムは部屋の反対側まで吹き飛ばされてしまった。




「くっ・・だが内面はどうかな?」

水浸しになりながらも、ロイムは再びカー
ドを装填した。狙いをしっかりとカイオーガに定め、素早くトリガーを引く。

『アタックライド___スピリッツ・アタック(SPIRITS ATTACK)』

紫色の閃光が勢いよく飛び出し、照準どおりカイオーガの
心臓を直撃する。衝撃はほとんど無かったが、カイオーガは
「うあっ」と言って床にヒレをついた。


「な・・何した・・の・・?」

「教える必要は無い・・どうせすぐに分かるはずだ」

レイアは勝負の途中にくずおれた相手を踏みつぶそ
うとしたが、ロイムが一睨みでそれを止めさせる。
いくらリオレイアと言えども、自分の創り手には逆らえないようだ。





「ウッ・・」

荒い息を吐きながら、胸を押さえて倒れるカイオーガ。
 その顔は痛みに苦しんでいるというよりも、まるで酷いいじめにあった子供のようだった。











「や、やめt・・お前なんか・・」

(・・また私を蘇らせてくれるのですか? それはありがたい・・)

「いやだ・・も、もう来ないでよぉ・・!!」

(フフ・・今度こそ代わってあげましょう。)

「だめ・・やめてえええええええええええええええええええぇ!!!!!」

見えない悪魔に取り憑かれたように、カイオーガは水球を
がむしゃらに撃ちまくる。ガラスの破片が雨を降らせる中、レ
ムリアの腕を抜け、ツタージャがロイムに叫んだ。


「カ、カイオーガに・・何したの!?」

「見ての通り・・幻覚に苦しんでるだけだが? やはり精神面で責めれば脆いものだな・・」

ツタージャは七転八倒するカイオーガに駆け寄り落ち
着かせようとしたが、暴れ狂うヒレに投げ飛ばされ、またして
もレムリアの腕の中に飛び込む。

「だっ・・大丈夫!?」

「うぅ・・」

「安心しろ・・所詮は幻による恐怖・・しばらくすれば元に戻る。 だがその前に・・」

ロイムは腹を膨らませたレイアと警官達を従え、
カイオーガの横を素通りする。レムリア達は壁際へと追いつめ
られ、もはや連行されるのも時間の問題・・に見えた。





カイオーガの見た幻覚が何か、勘がいい人は分かるかなw
<2011/05/14 22:27 ロンギヌス>
消しゴム
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