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【保】不思議な出会い − 旧・小説投稿所A

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【保】不思議な出会い

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カルトはまず…

「ま、まず運ばなきゃ!」
そう言ったカルトは倒れてる彼女を上げようとした…。

「ぐ、ぐぐ…!!」
カルトは彼女を上げてもびくともしなかった。

それでもカルトは…


俺は…このドラゴンを助けたい…

カルトの頭の中はそれでいっぱいになっていた…。
自分も理由は分からないがなぜか必死に彼女を救いたいという事に集中しているのだ。

「諦めて…たまるか!」

カルトはミレアを上げ、そしてカルトの体制がおんぶをする体制になっていた。

「ぐ…重い…が不可能というわけじゃない」

ミレアの体は大きいが、重さは自力で運べそうだった。

「頑張って…くれ…」

カルトは彼女にそう言い少しずつ前へと進んだ。

「絶対に…死なせないからな」


「くっ…お?」


カルトは必死に彼女を支え、前へ前へと進むと少し大きめの木を見つけ、彼女を寄り掛からせようと考えた。

「うっうっかり倒したら大変だ…ふっくくく!!」

カルトは彼女を倒さないように支え、木に寄り掛からせた。

「ふう〜なんとか運べた…」
カルトの体はへとへとになっていた。しかし彼は休まずにいた。

「後は…手当てをしなければ!」

カルトは薬草を探しに森を走りまわった。

「どこだ…薬草は…」
タッタッタッ
「うわっ!!」

ドサ!!

「いたたた…くっ…転んじまったか…」
カルトはつい転んでしまい腕と膝と足を擦りむいてしまった。

「けれど…ここで止まるわけにはいかないんだ」

カルトは立ち上がり、走った。体中に怪我を負ってもなお走り続けた。

そして…

「ハア、ハア…やっと見つけた…」

カルトは薬草を見つけた…体の痛みに耐え、とうとう薬草を見つけた。

「よし、これを」

カルトは薬草をブチ、ブチ、と抜き自分の持ってきた袋の中に入れた。

「これで十分だ…くっ、出血がひどいな…早く戻ろう」

カルトは痛みを我慢し、彼女にいる位置に戻った。

「はあ、はあ、」

カルトは戻ってきた時には体の出血がひどくなった。おもいっきり擦りむいてしまったせいかさっきより出血がひどくなった。

「さ…さてと、手当てしねーと」

カルトはがまんし、リュックの中にある大きな布をハサミでチョッキチョッキと切り、それを包帯代わりにした。

「念のために持ってきて正解だったな…う…!?は、早く手当てしねーと」

そういったカルトは彼女の傷口に薬草をつけ、包帯で巻いた。そして薬草がなくなるまで傷口に包帯を巻いていった。

「これで、俺のやれることはここまでか…」

カルトはそう言い木によりかかり、疑問をぶつけた。

なんで必死であのドラゴンを助けようとしたんだろ…なぜあそこまで必死になってたんだろう…

「…………」

「まあいい、これであのドラゴンが目を覚ませばそれでいい…俺はもう限界だ…このまま寝よう」

カルトはそういうと目をつむり、傷だらけの体で寝てしまった。



















<2011/11/24 21:41 スイト>消しゴム
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