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【保】迷い人 − 旧・小説投稿所A

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【保】迷い人

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『罠を作ろう…何かあってからじゃ遅いし…』

早速石を拾い上げて洞穴の天井に蔦で結びつける
洞穴の天井まで2mほどはあったが長身なため手を伸ばせば届いてしまう

『後はここを結べば…これで何かが入ってきても石が落ちてきて音もするし…怯ませられるな…』

蔦が切れると石が落下する簡易トラップを仕掛けておいた…日が暮れて辺りは完全に暗黒の世界に変わっていく…

パチパチ…

薪の燃える音だけが響く洞穴の中で青年は疲れて眠ってしまう…それを森の闇からこちらを伺う何か…それがどんどん近づいてくる…が洞穴に入ろうとすると蔦が切れて石が降り注ぐ

ガシャ…『キャァァ!』

突然の音に気づいて模擬銃を構えた…

『…なんだあれは』

全身が紫色で上半身は女性のようだが…下半身は大蛇のように鱗で包まれている

『シャァァァ!』

すかさず銃を構えて罠の石で腫れた頭部を狙い打つ

『キャァァ…』

頭部を抱えてる隙に模造刀を抜いて頭部を狙い済まし突き刺す!

『アァァァ…』

頭部を貫かれその蛇女は倒れてしまう…

『…半分だけ人か…ここにいるとまずいな』

その蛇女の頭部から刀を抜いて荷物をまとめようとする

『…クスクス』

外からの笑い声に気づいて外を見る…

『アノコ…ドウイタダコウカシラ…?』『テキノヨウネ…コロシテタカラ…』

外には先ほどの蛇女がいる…一匹じゃない…しかも視界を覆いつくすほどだ…

『嘘だろ…?』

やがてその視界を覆いつくすほどの蛇女達が洞穴に侵入してくる…必死に刀を振り回すが数が圧倒的に多すぎて疲れ果てそして力尽きる…

夜が明けて

『タダイマ…♪エサヲイッピキツカマエテキマシタ♪』

気絶した僕は蛇女に抱きかかえられ巨木の上にある大きな建物へ連れてこれてしまう

『よくやった…檻に放っておけ』

リーダーらしい男の声が聞こえ抱きかかえられたまま大きな枝で作られた檻に入れられてしまう…これからどうなってしまうんだ…

to be continued


>>8


<2011/11/23 23:58 狐人>消しゴム
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