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【保】雨が止むまで・・。 − 旧・小説投稿所A
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【保】雨が止むまで・・。

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ジヘッドは恐る恐る後ろを見る。



自分が見た中で・・・最大クラスの・・・・
ボーマンダが・・・・自分の大きな舌を垂らしながら
ジヘッドの真上で・・・立っていた。


次の瞬間ボーマンダはジヘッドに大きな口を開け食べようとする。

ジヘッドはその瞬間、とっさの機転を利かせて素早い動きで逃げる。


体を反転してボーマンダを見る・・・。すると。

彼の腹で何か動いている・・・。


そういえば・・・・。ジュプトルとライチュウは?








ジュプ「・・・・・くそっ。油断したな・・・。」
ジュプトルは体が肉塊により自由の利かない状態でつぶやく。


そう。ボーマンダの腹の中にいるのはジュプトルだ。

宝を手に入れ、帰ろうとしたときにいきなり、



バクンッ!


視界が青色の空からピンク色に変わる。
しかも、ジュプトルよりも大きく、粘着質な舌に全身を舐めまわされる。とても柔らかいし暖かい。

ジュプトルは微妙な快感と戦いながら逃げようとする。

すると、舌が突然持ち上がる。


呑みこむつもりか・・・。


そう思ったジュプトルはとっさに舌から降りる。


それを感じたボーマンダが舌をジュプトルの降りた先に押しつける。


しかし、そこは上からも下からも柔らかい快感が体を襲う。そんな中でジュプトルの口には大量のボーマンダの唾液が入る。


ゴホッゴホッ!


思わずむせるジュプトル。

するとボーマンダは器用に舌先をジュプトルにくっつけながらまた舌を持ち上げる。


そして柔らかく力を入れてもその肉が形を変え、力を加えても意味がない。
しかも、唾液で滑って行く。

そして・・・・・。






ゴクンッ。





ジュプトルは飲まれる。





そんなことを思い出しながらジュプトルは抵抗もできずにボーマンダの胃壁に弄ばれる。


「どうだ・・・?気持ちいいか?」




と声が聞こえてくる。


ジュプ「・・・・いいわけないだろう・・。馬鹿野郎・・・。」


ボーマ「へへ。ゆっくりしていけよ・・。ここがお前の人生のゴールだからよ。許しちゃいねぇぜ・・・。あんなうまそうなネズミを逃がしたことを。」

そう。ジュプトルは自らの直感で何かが起こると判断し、ライチュウを逃がしていた。宝を取る時に。

ジュプ「この宝はもしかしたら電磁波に反応したら壊れるものかもしれない。お前はあの2人のところに行き、ここまで案内しろ。」

と言って。

ジュプ「・・・・・・・それが俺の信念だよ・・・。自分より仲間だ・・・・。」


薄れる意識の中、ジュプトルは言う。



ピリッ



ジュプトルの体に何か激痛が走る。焼けるような痛みだ。

ボーマ「へへ・・・。嫌いじゃねぇぜ。そういうやつ。俺もそういうものを持ちたいものだな!遺言はそれだけか?」




ジュプトル「・・・・・やつらに・・・・ポワルンに・・・・・ジヘッドに・・・・そして・・・・・ライチュウに伝えてくれ・・。









ありがとう。」





こうして、1匹の勇敢な命は大きな竜の体で灯を消した。



<2011/11/23 23:46 氷水>消しゴム
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