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怪獣警官 対 お騒がせ神様コンビ − 旧・小説投稿所A
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怪獣警官 対 お騒がせ神様コンビ

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「何しやがる!」

蹴られたチンピラは立ち上がり、月夜兎に掴みかかろうとした。

「ん?足が折れてたんじゃないのか?」

月夜兎は意地悪な笑みを浮かべる。
足が折れたふりをしていたチンピラはハッとした顔になるが、時は既に遅し。

「そんなにピンピンしてたら大丈夫だな。じゃあそういうことで」

月夜兎は水神の手を引っ張ってその場を後にしようとする。
しかしチンピラたちは月夜兎たちの進路をふさぎ、ナイフを突きつけてきた。

「ちょっと裏来いや」

チンピラたちはビルとビルとの間の路地を指差す。
どうやらビルの裏に一緒に来い、と脅しているようだ。
月夜兎と水神からしたら付き合う義理など微塵もなかったが、二匹はおとなしく従うことにした。
チンピラたちを懲らしめるために。

「俺たち逆らいやがって。外国に売り飛ばすぞ?」

ビルの裏手に着くと、チンピラたちはいかにもといった感じの脅しの台詞を並べる。

「……だってさ。どうするよ、水神?」

「私たちを脅迫してきたんだから、それ相応の罰は与えないとね」

水神は目の前にいたチンピラの腕を掴むと、軽々と投げ飛ばした。
一方の月夜兎もチンピラを『文字通り』蹴り飛ばした。

「まさかこれで済むなんて思ってないよねぇ」

痛みに呻く二人のチンピラは悲鳴を上げた。
何故なら二人の眼前には美しい青い鱗のドラゴンがいたからだ。

「オイオイ、こんな街中で大丈夫か?」

「大丈夫。ここに通じる路地に簡単な結界張っておいたから。人間はここに来れないし、気づかないよ」

水神はチンピラたちをつまみあげた。


<2011/06/11 14:42 とんこつ>消しゴム
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