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怪獣警官 対 お騒がせ神様コンビ − 旧・小説投稿所A

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怪獣警官 対 お騒がせ神様コンビ

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○○組襲撃事件から二週間が経ち、特生3課は帰京することになった。

「今回は謎だらけの事件でしたね」

オイラは佐藤警部補に愚痴った。

「同感だよ。鉄砲玉の二人が竜と兎に化けただなんて前代未聞だよ。△△会が『ウチまだ刺客送ってないんだけど……』と言ってたらしいが、多分マジだろうな。言いたくないが、こりゃ迷宮入りは確実だろう」

佐藤警部補はお手上げのポーズをする。
それにしても、あのドラゴンと兎は何だったんだろうな?

「まあとにかく私たちはこれ以上何も出来ないから、帰るぞ。出来ればお前も飛行機に乗せてやりたいが、体の大きさ的に無理だからな。かといって船は遅すぎるし。というわけで来た時と同様に自力で飛んで帰ってもらうことになる。長旅になるが、しっかり帰ってこいよ」

「オイラは子供じゃないですよ。じゃあ、お先に失礼」

オイラは佐藤さんから少し離れてから飛び立った。
それから一時間後、オイラは海上を飛行していた。
出来れば最短ルートで帰りたいところなのだが、いろいろな取り決めなどがあってそうもいかないため迂回せざる得ないのだ。

「疲れ溜まってるのかな?もうバテてきたぞ。あそこで休むか」

オイラは見えてきた無人島で休もうと高度を落とした。
ところが。

「うわっ!」

目の前に突如水柱が上がったかと思いきや、全身を何かに掴まれて身動きがとれなくなってしまう。

「待ってたよ」

オイラはその声を聞いて愕然とした。
この声は、あの蒼いドラゴンのものだ。
しかし、だ。

「な、なんてデカさなんだ……」

前回会ったときと、サイズがケタ違いだ。
オイラは今、蒼いドラゴンの手によって鷲掴みにされている。
体長30メートルもあるオイラがである。
つまりこの蒼いドラゴンの今の大きさは、おそらくゴジラを超えているだろう。

「さーて、覚悟は出来てるよね?」

「一体オイラをどうする気だ?」

「決まってるでしょ。あの時の仕返し。私はね、『目には目を、歯には歯を』って考えなの」

蒼いドラゴンはオイラをペロリと舐め上げた。


次は一旦三人称視点になります。
<2011/07/05 21:26 とんこつ>
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