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夢のドア − 旧・小説投稿所A

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夢のドア

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あの温かく、気持ちがいい感じから、どの位時間が経っただろうか。
僕が起きた時、僕の頭は彼女の
腕の上にあった。

よく見ると、彼女はまだスーピーと寝息を立てて寝ていた。
その寝顔は非常に可愛く、僕はそれを見たのか、顔から熱を発していた。

そのまま僕はゆっくり起きる。
そして、窓ガラス越しに外を見てみる。相変わらず下にある道路は髪の毛1本のような細さだった。
そして上を向いた。昨日見たように、大きい時計があった。短い針は、『6』より少し前をさしていた。

そしてその針が『6』をさした時、何処からか、ゴーンと、大きいベルの音が鳴り響いた。
そのベルの音は、あの時の病院の屋上で聞いた、新しい朝をお知らせするような音楽のような…
いや、それそのもののような感じがし、親近感を抱く気持ちになった。

その鐘の音は、後ろですやすやと眠っているレシラムを起こしてくれていた。

それには気付かない僕の横に、そっと彼女が寄って来た。

レシ「たった1日だけだったね…
   でも、もしもドアが開かなかったら、これが現実。だから、開かなかったら、
   また戻ってきてよ、ヤスオ君」

昨日と変わらない美しい声に、少し悲しみを訴えたような声で僕に語りかけた声は、僕の額にも温かい
結晶を目から落とさせた。

ヤス「できれば僕も、レシ姉やゼク兄にも見せたかったな、あの病室からのぞいた街の眺めを…
   夜の時、こういう高いような建物で、遠くのライトアップされた、あの電波塔を眺めるのはね…
   もしあのドアが開いたら、レシ姉もゼク兄も、僕の方の世界へと来てみない?


   チキュウという小さい惑星の、小さい国の、小さい都市の、僕の街へ」

レシ「… 有り難う、ヤスオ君…」

今度は、彼女… いや、レシラム姉さんが大粒の涙を少しこぼした。
その彼女の涙を、僕の腕でそっと拭ってあげた。

レシ「チキュウ… か… そこはいいところかもれないね。
   ヤスオ君のような、やさしいニンゲンが沢山いてくれるし、何より、少しより、
   たくさんいるところは、本当の明るさを体感できるかもしれないね…




私も、ゼク兄も手伝うよ、

ヤスオ君の為に… そして、チキュウを見るために」



<2011/05/31 00:20 ネイム>消しゴム
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