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夢のドア − 旧・小説投稿所A

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夢のドア
− Capter 4 −
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彼女の口の中は、僕の予想以上に温かく、どこかふわふわした感じがした。
僕の顔は、さっき僕を舐めた舌があった。その彼女の舌は僕をやさしく受け入れ、
またもくすぐってくる感じに僕を舐めた。

ニチュニチュとした粘着質の音を立てて、また僕を引っ張っていく。
その奥はやや暗くて見えないが、これが何処につながっているのかが予想がつく。

遂には全身がもう彼女に全てを任せた。
ただ彼女の舌に遊ばれている僕の身体は、すっかり服が重たくなったのを感じた。

そのまま僕の頭は更に奥の方へと引っ張られている。
ずぶずぶと沈む感覚と、またも粘着質な音を立てるが、温かさによる安心のおかげか、
そんな音は気にしなかった。

その沈んだ先は、ふわふわした細いゴム管のようだった。
もがいてもそれには逆らえないように、周りの肉は僕に吸いついてきた。

彼女の食道を抜けると、やや広い部屋に出た。
そのまま無造作に頭から落ちるが、落ちても何処も痛くは無かった。
それより、そのまま埋もれてしまった。

何とかひきぬけたが、そこは本当に温かく、突然猛烈な睡魔が僕を襲った。

手を彼女の胃の下へと手をやると、そのまま深く沈む。それがこの睡魔の引き金だろう…

その睡魔には勝てなくなり、やがて重い瞼(まぶた)を閉じた。

その頃、それを知らない彼女は、ポニョンと少し膨れたお腹をさすって、

レシ「そのまま寝てもいいよ」

といった。




<2011/05/31 00:20 ネイム>消しゴム
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