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ゴングがなってからは､ゴールに着くまでエンドレスで後ろの捕食者たちに追いかけられる｡
つまり…このレースは捕まれば捕食者たちにパクリとやられるレースである｡

この恐怖がみんなが嫌がる理由である｡


スタートしてから10m…



｢っわああっ!!!｣


優太と言う男の子が私の隣で転けてしまった｡


｢おぉっと!優太選手転びました!!｣


アナウンスがそう告げる｡

このレースは､もし誰かが転んだら助けてもいいが､一緒に捕食者にパクリとやられるリスクが高まる｡


みんなは優太さんを無視している…｡


｢だ…誰か…助け…て…｣


優太さんが私に言う｡
しかし…みんなは無視している｡

優太さんの後ろからは､ギラティナが口を開けて迫る｡


｢……掴まって!!!｣


私は優太さんに手を伸ばした｡


｢…ありがとう…ミカさん…!!!｣


優太さんは私にそう言った｡


後ろから来たギラティナの口をうまくかわした｡


｢…ふぅ…危なかった〜…｣


私は一息ついて､優太さんと一緒に走り出した｡


後ろでは､ギラティナが｢畜生…｣と呟いているのが聞こえた｡

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