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私達は洞窟を歩き出した。


「うぅ・・・寒いよぉ・・・。」

「わかったから！！寒いのはわかったから黙って！！」

「もふもふ〜♪」

ていうかマスター重い！・・・いや、重くはないのだが、抱えるのが面倒。


そうだ、食べちゃえば・・・。


私は思った事をすぐに実行に移した。

「マスター？」

「んぅ・・・？何ぃ？・・・フニャ」

寝ぼけてるな。今だ！！


私はマスターを逆さにした。

「うわ!?グラム!？まさか食べるのぉ？それなら僕が食べた方がいいよねぇ〜♪」


バッ！！


しまった！クロにマスターを捕られた！

「いっただきまーす♪」

「ちょっとぉ！！私の・・・。」


バクン！！


あ〜あ。


「マスター？口の中より胃の方が暖かいよね〜？」

「ムニャ・・・うん・・・。」


言っちゃったわね・・・。


「じゃあマスター、出たくなったらお腹を軽く叩いてね〜？」

クロはそう言い終わると、私の見ている前で口を上に向けて・・・。


ごっくん！！


呑み込んでしまった。クロの喉が膨らんで、ゆっくりと下の方へさがって行った。

「げふーー！！んまぁ〜♪」




・・・さ、ファウストを探しにいこう。

私達はファウストがいると思われる方向に、また歩き出した。

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