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……て。起…て。

微かな声が聞こえる。
俺はティアルに食われて……助かったのか。
今日は土曜だから寝たい。
けど、そのけなげな声は俺を起こそうと頑張っている。
しょうがないなぁ。
頑張って、上半身を起こす。
すると、

「あ、やっと起きた。もう少し早く起きてください」

と文句を言うグレイシアがいた。

「うん……悪い……。って、あれ？」

グレイシア？
あの、ポケモンの？
信じられず、もう一度振り向く。
…やっぱりいる。
なんで、ここにポケモンが？
考え出して数秒。原因なんて一つしか無い事に気付く。

直ぐに着替え、あいつを探す。
すると、リビングに出たところで、蒼い巨体を見付けた。

「ティアル。これ、どう言うこと？なんでポケモンがいる？」

すると、ティアルは、

[この世界は人間しかいなくて、つまらんのでな。神に直談判して、ポケモンと獣人を増やした]

スケールがでかすぎて、意味不明だけど、もうすっかりファンタジーの世界に入ったみたいだ。
まぁ、嫌ではないけど。

「そんな事するなら、自分の世界でペット探せよ」

そう文句を言うと、

[我は力が強大過ぎるのでな。近付いても皆逃げ出すから、しょうがなしだ。それに、ペットと言っても、やることはほぼ従者だぞ？]

どうやら、この世界のペットとは、定理が違うっぽかった。
まぁいっか。
太達が出来るなら、大体の事は我慢できるし。
そんな事を考えてると、俺の手持ちらしきポケモンがやってきた。

グレイシア、ブラッキー、エーフィ、
バシャーモ、サザンドラ、ガブリアス。

驚いたことに、全員ゲーム(BW2)の手持ちまんまだった。

[じゃ、全員揃ったし、飯にするか]

色々なことが有りすぎて、朝だと言うのを忘れていた。

今日は土曜日だし、やることないから……。

ゲーセン行くか。

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