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ナナイロキセキ − 旧・小説投稿所A

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ナナイロキセキ
− 探したいの。幸せを! −
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アリアちゃんは、よく見ると私にとっても似ていた。

違うのは、髪の色と目の色だけみたい。

凄いなと思っていたら、突然話をし始めた。

「キミは他の子と違って、ボクを受け入れてくれた。だから、少しだけ手伝ってあげた。
…キミとモンスターが会話出来るように。
だから、キミには特別な力は無いの。キミは普通の人間なんだよ」


何が言いたいのか分からなかったけど、そう話してくれた。
だから、私も、正直に話そうと思った。

「ありがとう」
「?」

不思議そうな顔をしているアリアちゃんに、私の考えを話した。

「私は、不思議な力で結果を出したくなかったの。
自分で頑張って結果を出した方が嬉しいもん。
だから、モンスターさん達と話せた時、少し怖かったんだ。
だけど、アリアちゃんの貸してくれた物なら、嬉しいって思えたんだ。
だから、ありがとう」

そう言ったら、少し苛立ったように、早口で話し出した。

「だから、キミの心が通じたのは、ボクの力なんだ。
キミは何も出来ないんだよ。
…誰も、キミを必要として無いんだよ」

その言葉は、私に深く陰を落とした。

「そんな……」

悲しくて、思わず口に出す。

「だから、キミの体を、ボクに譲ってよ。
死にはしないよ。安心して。
ボクなら、キミより沢山の人を幸せに出来る」

すると、突然眠たくなってきた。
寝ちゃいけないと思っても、どんどん眠たくなってくる
…あぁ、もう限界だよ。
目を閉じた。その時。

【目を覚ましてくれ!お前が居ないと、また独りだ!この腐った世界で、お前が居なかったらどう生きていけばいいんだ!】

その言葉で、眠気は無くなった。

そうだったね。
私は、誰も幸せに出来ないかもしれない。
それでも、あなたの側で、笑っていれれば、それでいいんだ。

「嘘だ…。ボクの魔法が…、破られた?」

アリアちゃんは、呆然と呟く。
その辛そうな表情は、見たくなかった。
あ、そうだ。

「意味が無いかもだけど、聞いてほしいな。私の歌」

そう言ってから、一番好きな歌を歌い始めた。


うわぁ、想像以上に重いや!
今度から気を付けます。

次、やっぱりエシアちゃん本気モード!
<2012/12/07 20:57 ラムネ>
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