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水が綺麗な川が流れ、美しい緑が生い茂る渓流。
そこに、大きさの違う、二つの影があった。
一つは人間で、まだ幼い少女に見える。
もう一つは、かなり大きな狼のように見えて、その小さな影を包むように寄り添っていた。多分モンスターだろう。
２つの影は、ぐっすりと寝ているようで、規則正しい寝息が、それを証明している。

本来、人間とモンスターは敵対関係にあり、ほとんどのモンスターが、その成長途中である子どもを餌だと思っているのに対し、少女に寄り添うモンスターは、そんなことを微塵も思っていないようだ。

まるで、その少女を、かけがえのない宝物のように思っているように見えた。

その少女も、モンスターに包まれて、安心しきったように、笑顔で寝ていた。

その２つの影は、そのまましばらく寝ていた。

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