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「辿ったのは良いけど....途中で途切れてるよ...」

液体はそう遠くまで続かず、数分歩いたところですぐに途切れていた。

「この液体が何なのかを考えるか...」

僕は一生懸命考えてみた。身の回りでベトベトした液体を･･･

「分かんないや･･･」
【唾液だ...我のな...】
「だ、唾液...ああ、そう.....てええ！？」

急に後ろから話しかけられてビックリした。
でもその相手が、大きな翼を持つ火竜･･･

「レウス....！？」
【我の種族名か....別にいい、唾液の意味は分かるか？】
「RE・U・SU....レウスッ！」
【コイツ聞く気無しか....】

だってあのモ○ハンのリオレウスが自分の目の前に居るのだ。そりゃ、心を不安定になるって。

「なんでここに居るんだ...！？」
【先にお前の話から終わらせるか...<食事>と<人さらい>って言えば分かるか？】
「人さらい....！」

僕は強く<人さらい>の言葉に反応した。
朝言ってた{行方不明が増えている}...と

「ここに居る人をさらったのもレウスか...？」
【ここ...？ああ、そうだ...大半はさらったが、後は喰った】
「嘘だろ！？でも、でも、無事なんだろ！皆....」
【喰ったヤツ以外なら五体満足だ...】

僕は立っていられない程悲しい気持ちに襲われた。
今まで一緒に過ごして来た友達が食べられるなんてあり得ない･･･

【で、お前を見つけたってことはもう分かるな？】
「ぼ、僕を...食べるのか！？」
【ご名答...痛くして欲しくないなら逃げるな】
「う、あ....」

ゆっくりとレウスの顔が近づいて来る。
僕は足を動かせずに立っていることしかできなかった。

【まずは味見と行くか...】
ベロッ･･･
「うわ...！？」
【旨いな...今まで喰ったヤツはそこまでじゃなかった...お前が一番旨い】

レウスが僕の顔を舐めてきた。
僕は抵抗もできずに、その舌を見ていた。
これから恐怖しかない･･･

【服を脱げ...上着だけで良い、喰う時に邪魔だ...】
「え...はい...」

僕はその指示に従い、上着を脱いで地面に投げ捨てた。

【素直なヤツは嫌いじゃないな...】
「･････」
【時間の無駄だ...いただくとするか】

レウスが僕の目の前で舐めずりをして言った。
この後がどうなるかぐらいは頭の悪い僕にも分かった。

【いただく...！】
「うわッ！？」
ズリュ･･･グニュ･･･
【やはり直接喰った方が旨い...】

レウスが僕の上半身をくわえて舌で僕のことを味わっている。
気持ち悪い･･･

【ハグッ...ぜひ妻にも喰わせたいな...】
(妻...？レイアのことか...何故！？)

僕はレウスの口内に全て収められ、そう言われた。
でも、食べるんだろ？それなのに食べさせたいってどう言うことだ･･･？

【呑み込むぞ...？】
「え、待って！？」
【知らん...】
ング･･･ゴクン･･･！

鈍い音を立てて、僕は呑まれてしまった。
この時、僕は死んだと思っていた･･･。

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