---

「ん、シブレとレイアだ…」

ラースの説教が終わると、空に2つの火竜の影が見えた。
火竜って見るとシブレかレイアの2拓に絞られる感じがする。
っと、こういうことを思っている内に降りて来た…

【ククク…】
【フフフ…♪】
「何2人(人間じゃないけど)で笑ってんのさ」

火竜が地面につくと、急に僕を見て笑い出す。
なんだか不愉快な気持ちだ…

【いや、先程ラースに土下座させられているとこをぴったり見てしまってな…】
【そういうことよ♪】
「んぇ…？ってことは全部見られてた…？」
【ああ…】【ええ♪】
『…』

マジか…全部見られてたのは相当恥ずかしい…
目の前のリオ夫婦は笑い、ラースはラース。
半目閉じてこっちをチラチラと見る度に口元が釣り上がっている。
声を出さない分余計心にダメージを入れてくる…。
僕はガックリと肩を落として落ち込む。
と、そこへ…

[みかづきぃ〜っ！♪]
「スパーk…うわわわわわっ！！んがっ！！」
[しっかり蘇生できたんだね〜♪]

後ろからスパークが不意打ちを食らわせるかのように、俊敏な動きで僕の背中を前足で殴り、その勢いまま転んだ。
朝からこんなキツいことないでしょ…

[今日は何しよっかっ？♪]
「休みたi…いだだだだっ！！」
[んー？なんか言った〜？]
「すいませんっウソだからぁっ！！」
[キシシ…♪]

転んで倒れた僕の背中を前足で踏みつけてくる。
なんだろうか、僕ってイジメられてる…？

『仲…良いんだな』
[あ、ラーすっ！♪]
「ラースっ！助けてくれぇっ！！」
『知らん、遊んでろ…』

早朝から僕がこんな目に会うとは思ってもいなかった…

---