楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] ECナビでポインと Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!


無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 解約手数料0円【あしたでんき】 海外旅行保険が無料! 海外ホテル
鏡 − 旧・小説投稿所A

RSS | 感想 | TOP

− ・・・を −
|<< < 3 / 10 >>|

『ウガビア!』

彼女は黒い塊が消えたと思えば、砂浜に倒れた。
近づくが、反応が無い。
揺すってみたが、それでも反応が無い。
・・・どうしたら、いいんだ。

「ぅう・・・」

『ウガビア、大丈夫か?』

「パキア・・・帰ろうか・・・乗せて」

『・・・は、はい』

彼女は、私の質問に答えなかった。
私は彼女を背中に乗せ、来た道をまっすぐに戻る。
彼女は、海岸に来たときのようには、はしゃぐことは無かった。
彼女に・・・何か、起きた。
黒い塊が、関係しているのだろうか?

この時のことを、誰かに知らせることが出来ていれば・・・あんな、ことにはならなかったはず・・・。
ウガビア・・・私の命を懸けて、今の貴女を護らせていただきます。




















「お父さん・・・私のお誕生日のときには、お菓子の城を作ってくださいな」
「お菓子の城・・・うむぅ、ウガビア・・・それは難しい」
「どうして!お菓子なら、いっぱいあるじゃない!」
「しかし・・・」

彼女は、お父さん・・・パルシフア国の王に、自分の誕生日の時には、お菓子の城を作って欲しいと、お願い・・・命令しているところだ。
ほんの少し、彼女が私の顔を見た。
彼女の目から、今にも雫が零れそうだ。

何かを訴えているのだ。
彼女は私を必要としてくれている。
私の役目が彼女の警護・・・否、彼女の幸せを護ることだ。

「!?・・・パキア、お主・・・何をしている」

『貴様の娘は悲しんでいる・・・私は、彼女を泣かせるものは許さない』

「お父さん・・・パキアは、私の為にお菓子の城を作らないと、貴方を殺すと言ってますわ。・・・さぁ、どうするのです?」

私は今、王に自らの剣を向けている。
王は、私のその行動に驚きを隠せないようだが、彼女は・・・ウガビアは、私の行動を見るや、自分の父に脅しをかける。

「わ・・・分かった」
「ありがとう、お父さん♪・・・パキア、乗せて♪」

『どうぞ・・・ウガビア様』

彼女の歳は今は16。
今回の誕生日で・・・三日後に、彼女は17歳となる。
私は、今の彼女も好きだが・・・前の彼女のほうが、好きだ。
しかし、昔の彼女は戻ってこない。
私の言葉を・・・誰か、分かる奴は・・・居ないのか?



















「お父さん!・・・この者どもを、処刑してください!」
「ど、どうしたんだ、ウガビア」
「私の大切な装飾品を、汚したのですわ!」
「ウガビア・・・それだけでは、処刑は・・・」
「・・・なら、良いわ!パキアなら、殺してくれるわ!」

彼女はかなり怒っていた。
あの装飾品は、余程大切なものだったのだろう。
王はやめてくれと訴えているが、王は彼女の寂しさが分かっていない。

『ウガビア様・・・了解しました』

「お父さん・・・では、失礼しますわ」
「おい、ウガビア」

そうして、私は・・・彼女を怒らせ、泣かせた愚かな者達を、処刑することにしたのだ。
逃げてしまうのではと、思うものも居るだろうが・・・彼女は、既に処刑場に彼等を集めていた。


次、残酷な捕食が入るかもwww
<2013/02/02 10:57 ヘリオス>
消しゴム
|<< < 3 / 10 >>|

TOP | 感想 | RSS
まろやか投稿小説すまーと Ver1.00b