---

R「・・・・・・・・・っ」

Z「？　どうした、リュイ」

ザグがそっと手を触れると・・・

バシッ！

Z「いでっ」

R「こ・・・こないで・・・」

M「リュイ・・・？」

R「こないで・・・ダメ・・・やめて・・・」

A「・・・(記憶が戻ったか・・・)」

S「リュイ・・・・・・」

R「こないで！ダメ！いやだ！！いやだ！！」

リュイは何か怯えるように、部屋の隅に膝を抱えてうずくまり、涙をボロボロ流している。

M「リュイ・・・」

R「・・・こないで・・・。きたら捕まるよ・・・。捕まえられるよ・・・。やめて・・・やめて・・・捕まえたくない・・・」

Z「・・・じゃ、どうしろって言うんだ？」

R「・・・・・・殺して」

S「ええっ！？」

R「お願いだから、殺してくれない？」

M「リュイ・・・」

R「ぼくが死ねば、ザグたちも助かるし、ぼくもこの地獄から抜け出せるんだ・・・。お願いだから・・・・・・ね・・・・？」

Z「・・・・・・」

ガタッ

M「！！　お兄ちゃん！？」

Z「・・・一発許せ」

バシッ










R「・・・ｲﾃ・・・・・」

Z「アホかお前？そんなホイホイ命消せるかよ！ったく意気地がねえんだから・・・」

R「だって・・・それしか方法が・・・」

Z「他にあんだろ」

R「え？」

Z「裏切りゃいいんだ。警察辞めて、オレたちと一緒に活動すりゃ解決すんだろ？」

R「ええ？でもボスが怖いし・・・」

Z「そんときゃそんときだ」

R「うぅ・・・」

S「・・・・・・あの〜・・・」

M「何？」

S「わたしだけまだ記憶が戻らないんだけど・・・」

M「エ"エー！？」

Z「こいつ頭がおかしいぜ！」

S「だってしょうがないじゃなーい！」

---