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『今回はどこの依頼？』
「今回は<ミオス・ボバル>さんの依頼で...」

ケイ達はデュラウスの家を出発した後、ただ黙々と歩き続けていた。

「嵐吹き荒れる海で、[鯱]と[鯆]を生け捕りにして、それ意外は倒すんだと...」
『その嵐吹き荒れる海っていうのはあとどれくらいで着くの？』
「分かんない...でも僕の勘だとあと数分ってとこじゃないかな」

今回の依頼は嵐吹き荒れる海で、[鯱]と[鯆]を生け捕りにし、それ意外の[鮫][エイ][海月][鮹]は倒す。
とのことだが、まだ他に危険なヤツが居るとやら･･･

「あ、ドッペル...あれって燃える草原だよね...ていうことはこの近くにありそうだね」

ケイの指差す先には、何故か燃えている草原が広がっている。
確か依頼の紙にもそんなことが書かれていた。

『え～と...？...アレ...かな？』

その後にドッペルが遠くを指差す。
そこには、少ししか見えないがしっかり海になっている。

「うん、多分あそこだと思う...行こっか」

またケイ達は黙々と歩き出した。
そういえば歩くのは久しぶりだ･･･












『着いた～♪』
「ここ......だよね.....！？」

しばらくして、例の嵐吹き荒れる海に着いたが、ケイは呆然とした顔で立ち止まっている。

「あのさ、ドッペル...この嵐はさすが辛いって....」
『う～ん...確かにそうかもね...ボクは関係ないけど♪』
「え、関係ないってどう言うことだよ...？」
『ボクは～生け捕りだけ担当するね～♪そう、運搬係！』
「ええーッ！？ズ、ズルくないか！？じ、自分だけぇッ！」

ケイはドッペルに向かって色々と抗議をしている。
もちろんドッペルは

『別にいいジャマイカ♪』

と、言って軽く言い流し砂辺に座った。

「たく...生け捕りって言っても食べないでよ...？」
『え！？...うん...』

ドッペルは一瞬驚いていたがすぐに頷いた。

「要するに、海に入らなければいいんだ...よいしょ....[虹の弓矢]」
『あ、ソレって瑠璃さんが報酬でくれたヤツ？』
「うん、弓矢なら海に入らなくても攻撃できるからね...♪」

ケイは瑠璃さんからの貰い物の<虹の弓矢>を取り出した。
この弓矢は射つ方法や、引く強さ等で属性が変わる不思議な弓矢だ。

『それはいいとして...使いこなせるの？』
「ふふ、こう見えて夜中にコッソリ練習してましたぁッ！」

ケイは虹の弓矢の使い方を自分で練習していたようだ。
どうやら･･･・
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火の矢(赤)・立ち止まり弓をまっすぐ持ち、程よい力で引く。相手に対して少し矢から近づくような軌道をとる。
威力<中>::誘導性<中>::弾速<普通>::属性<炎>
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雷の矢(黄色)・相手に対して横に移動しながら強く引いて放つ矢。相手に対してジグザグに曲がり、追い続ける早い矢。
威力<中>::誘導性<大>::弾速<速い>::属性<雷>
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橙の矢(オレンジ)・自分は完全に動いていない状態で力強く、3秒引いた後に放てる。相手に着弾した部位で爆発する能力を持っている。しかし自分の隙が大きい。相手に対して一切追うことができない。
威力<大>::誘導性<無>::弾速<やや遅い>::属性<爆破>
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草の矢(緑)・全矢の中でこの矢だけ連射ができる。弓を横に持ち、軽く素早く引き、連射が可能。しかしそのぶん威力、誘導性が小さい。
威力<小>::誘導性<小>::弾速<やや速い>::属性<草>
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風の矢(黄緑)・自分が相手に対して前に走っている時に飛び込みながら程よい力で射つことで放てる矢。飛び込み点により、隙が大きい。
威力<小>::誘導性<大>::弾速<かなり速い>::属性<風>
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水の矢(青)・弓のやや下側を強く引き、相手の真上に飛ばし、落下する矢を当てる時間差攻撃。弾はかなり大きく当たりやすい。
威力<大>::誘導性<無>::弾速<速い>::属性<水>
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氷結の矢(水色)・自分から3方向に3本の矢を放ち、放った3本が相手に向かって急に曲がる矢。横に持ち、強めの力で引く。
威力<小×3>::誘導性<極>::弾速<速い>::属性<氷>
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闇の矢(紫)・弓をまっすぐ持ち、とても強い力で引く。闇の力を込めた邪悪な矢を放つ。弾は一番大きいが一番遅い、そして誘導性も一番高い。
威力<特大>::誘導性<極大>::弾速度<かなり遅い>::属性<闇>
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光の矢(白)・ゆっくりと力強く弓を引き、狙いを鋭く定め瞬間的にい抜くことができる程の一番弾速が速い矢。聖なる力を鋭く放つ。
威力<極大>::誘導性<無>::弾速<光速>::属性<光>
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このように、ケイは今、7つの矢を使いこなせるようだ。
そしてケイはその虹の弓矢を持ち、ゆっくりと海辺まで歩いて行った。

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