テレワークならECナビ Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!
無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 海外旅行保険が無料! 海外ホテル


僕とお姉ちゃんの捕食日常日記 − 旧・小説投稿所A
RSS | 感想 | TOP
僕とお姉ちゃんの捕食日常日記
− ちょっとした寄り道 −
|<< < 3 / 10 >>|

バサッバサッバサッ……

「暑いですね。こんな時は図書館で本を読んでいるのに限るのですが、頼まれた以上やるしかありませんね。」

サルファーはさっさと掃除を終わらせて、図書館で本をゆっくりと読もうと思っていた頃だった。突然、何かの気配に気づいた。もちろん誰の気配かすぐにわかった。

「はあ、うまく雲に隠れているつもりでしょうがバレバレですよ。バイオスさん。」

サルファーがそう言ったとたん赤い竜が雲の中から飛び出してきた。

「おっ、やっぱり気づかれちゃったか。さすが異次元空間干渉団の司令官の一人だけあるね。」

「からかわないでください。あなたも異次元空間干渉団の騎兵隊の一人でしょう。」

「一番下のへっぽこ騎士なんて言うな!」

「言ってません……。それにしてもこんな空の上で何をしていたのですか。」

「ああ、おいらはこれからちょっとした仕事をここでするところなんだ。」

サルファーは首をかしげた。なぜなら、バイオスの仕事は、被食希望者を探して食べること。しかし、今ここは上空にいるため誰もいないはずなのだ。サルファーは思い当たることがないので恐る恐るバイオスに何の仕事か尋ねることにした。

「被食希望者は一体誰なんですか。まさかとは思いませんが鳥だったりはしませんよね。」

バイオスはそれを聞いた瞬間、声を上げて笑った。

「あのさあw、オイラがおとぎ話に出てくる小さな鳥を食べるのかw。そんなことではさwオイラの腹は満たされないよw。」

サルファーは少しむっとしながらの話を続けた。

「それなら一体何を食べるのですか。」

「まあまあ、そう向きにならないでよ。そんなことを言っているうちにオイラの仕事がやってきたよ。ほら。」

バイオスが指を指している方向にはたくさんの被食登録者の人間が詰め込まれている飛行船があった。おそらく、約1000人程度だろうか。

「あの人数を全員食べるつもりですか……。」

「ああ、でも少し厳しいな。こんなこと言ったら悪いが少し手伝ってくれ。」

「仕方ないですね、分かりました。久々に20ー30人程度いただきます。」

「助かるよ、それとあの技で食べてくれないかな。」

「疲れますがいいですよ。あの技ですね。」

そうサルファーが言った途端にどこからか青い大きな本を取り出しページをめくり始めた。しかし、ページは全て真っ白で何も書いていなかった。にもかかわらずサルファーは勝手に音読をし始めた。

「今々、大きな飛行船にたくさんの人間が乗っていました。そして、そのうちの25人が僕の口のところに入って行き胃袋の中に収まりました。………終わり。」

サルファーがそう言って本を勢いよく閉じた。そしたら、なんと飛行船から25人の人間がサルファーの口に向かって飛んできたのだ。

「……いただきます。」

バクバクゴクッゴク、ゴックン

「………ごちそうさまでした。」

バイオスはこのサルファーの一連の動きまじまじと見ていた。

「そんなにすごいことですか。じろじろと見ないでください。」

「やっぱり、いつ見てもどんな原理なのかわかんないや。それにどこからその本出しているの?」

「秘密です。それにこれは見世物じゃないんです!れっきとした僕の技の一つである『夢物語』なのです。それより、残りの人間はしっかりと食べてくださいよ。」

「わかった、わかった。しっかりと仕事は頑張ります。サルファー司令官。」

バイオスはすこしからかった口調で飛行船に向かって飛んでいった。いつもはおとなしいサルファーでもさすがに怒り、仕返しをしたくなったのであの青い大きな本を取り出して淡々と音読を始めた。

「………今々、あるところに赤い竜のバイオスが飛行船に向かって飛んでいました。しかし、飛行船が暴走し赤い竜にぶつかって赤い竜は頭に傷を負いました。………終わり。」

ドッグオオオオォォォォォォン

どこかで何かがぶつかる音がした。

「上官をからかったから起こったありがたい天罰だと思ってください。」

サルファーはそう言って古龍宮殿に遅れた分を取り戻すために急いで飛んでいった。

その頃、その下ではセルドンが望遠鏡で一部始終を見ていた。

「うん、やっぱりサルファーの技はすごいなー。あっ、そろそろ行かなくちゃ。」

タッタッタッタッタッタッタッ………

セルドンはある作戦を実行するために走って古龍宮殿に向かうのだった。



《データ》

バイオス 火炎流 ♂ 捕食 階級:下平民竜
いつもお腹を空かせており、捕食者の仕事をしている。そのため、お腹の虫がいつもなっている。炎の魔法を得意としているため、暑いところがとても好き。冬の時には砂漠に出かけていることが多い。よく自分の階級について言われるとたとえどんな内容であっての、どんな相手でも「一番下のへっぽこ騎士なんて言うな!」と反論する。耳がよくバイオスから半径約500メートル内で「食われたい」と言うとすぐに飛んでくる。異次元空間干渉団の騎兵隊の一人で一番騎兵隊の中で剣さばきが下手と言われている。

サルファーの魔法 『夢物語』
魔力を多く消費するが、サルファーが白紙の魔法書で言ったことはなんでも本当になるある意味とても恐ろしい魔法。また、時間をずらして使うこともできるため応用範囲が広い。しかし、言ったことの規模が大きいほど魔力を大きく消費したり、死んだ人を生き返らせることができなかったりなど欠点も多い。

わからない部分

異次元空間干渉団……アクロテが創設した国立団体であり、ポケモン、モンハン、人間、竜など様々な種族が国で決められた階級関係なしに入団している。主な活動としては近年ほかの世界でも報告されている異常現象の調査や観測がある。また、捕食活動も盛んに行っており、騎兵隊、司令部、研究部、捕食隊、被食隊、魔術部隊など様々な部隊がある。しかし、異常現象でも観測が困難を極めるものは各部、各部隊の上官が行ってるため、上の位になればなるほど仕事が増える。そして、異次元空間干渉団は捕食なら50体まで階級関係なしに捕食すること(仕事は別)を特権として認められている。

<2012/08/13 03:33 名も無き竜>
消しゴム
|<< < 3 / 10 >>|

TOP | 感想 | RSS
まろやか投稿小説すまーと Ver1.00b