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ゼロ『着いたぞ、お前達･･･大丈夫か？』
クロス『寒くて凍え死ぬかと思ったよ』
ボウ『こんなんだったら、ゼロの言う通りにしておくべきだったな』
クロス『そうだね』

~ ~ ~ ~ ~

一時間程前の事だった。
ゼロ『目的地に行くには、山を越えるのが早いのだが･･･』
クロス『上空って気温低いからね』
ゼロ『そこで、貴様らを背中に乗せて行くのもいいが、それでは貴様らが凍えかねないからな』
ボウ『どうするんだ？』
なんだか予想は出来ていた。ゼロは以外と面倒臭がりという一面があったので、回り道はありえない。つまり･･･
ゼロ『最後の手段としては、貴様らを我が喰らう以外にないのだが･･･どうs』
ボウ『断る！凍えるのと液体まみれなら、前者を選ぶ！』

~ ~ ~ ~ ~

ゼロ『確かに、あの時後者を選んでいても、ここは海だ』
クロス『洗い流せたよね』
それにしてもす綺麗な海だな。青、蒼、碧どれが合うかな？兎に角、綺麗。
ボウ『ところで、ここで何の訓練するんだ？』
ゼロ『チャナガブルでも狩ってきてもらうかな』
どうせ、自分達で食料を取れってことなんだよね。しかし、逆に自分が食糧とされる可能性も･･･
ゼロ『その通りだクロス。食うか喰われるかの命がけの訓練だ』
ボウ『仕方ない。いくぞ、クロス！』
ボウはすぐさま海に飛び込んだ。
クロス『行ってくるよ、ゼロ』
ゼロ(チャナガブルに喰われずとも、我が喰らうからな)
自分は頭に響いた声に苦笑いをしながら、海に飛び込んだ。

ボウ『やっと、来たかクロス』
クロス『！？』
何で、海の中で喋れるの？･･･異世界って、何でもあり？
クロス『･･･息、できるんだ』
自分達二人は、チャナガブルの捜索を始めた。それと同時に力の発動のさせ方を覚えた。
ゼロ(渡すのを忘れていた物がある)
頭に再びゼロの声が響く。忘れ物って、武器だよね。

自分の予想も良く当たるものだ。光が集まり、漆黒の剣が現れた。抜いてみても、漆黒だ。
クロス『片手剣サイズでも、達サイズでもないね』
ボウ『そうだな。それと、さっきのを剣に使ってみたらどうだ？』
ボウに言われて、行う。しかし、変化なし。おかしいな？
クロス『！？ボウ、来たよ！』

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