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「あわわ…」

竜の突然の変わりように、ただびっくりしているしかなかった……。どうやって逃げるかということよりも、喰われる喰われる喰われるという恐怖に理性が負けて、しだいに僕は冷静さを失い混乱していく………

（怖くない怖くないどうせ夢だこれは夢なんだ死ぬはずがないんだ�ｧ）
そう心の中で叫び、必死に自分の理性を保とうとした………

？「ああ言っておくけど………君のような迷い人は、夢だからといって、食べられても死なないなんてことはないんだよ♪」

「え…？」

？「もっと言うとね♪今君は魂だけがある状態だから、喰われると、魂が消えて肉体は存在しなくなって消滅しちゃうの♪」

「えっ……えっ……？」

？「分かる？つまり、初めからいなかったことになるんだよ♪」

「は…………？」

意味が分からなかった…いや、分かりたくもなかった。え？自分が自分の存在がなかったことになる……？初めからってことは………記憶も全て……無くなる………？そんな……そんな……そんな……酷いよ………
？「まあそういうことだから♪もういろいろ話してると疲れちゃった。もう食べるよ�宦v

「そんな……あ…あああ！いやだいやだいやだいやだいやだいやだあああああああああ」

ガシッ！

「あ…」
竜の大きな手が涙目になっている僕をがっしりつかんだ。

？「いただきます♪」

竜はそういって、僕を目線の高さにもってくる………
ペロッ…♪

「ひいっ!!」ぼくの顔を赤いざらざらした舌で舐め上げた。

？「ひゅうっ美味しい♪」
そういうと、また、俺を舐めた。
「はうっ!!や、やめてくれ！」抵抗しようとしても、ねっとりとした唾液が目に入り、上手く目が開かない………しかも、がっちり捕まえられているので、手足を動かすことも出来ない…「〜〜♪」
ヌチャ…ネチャ…レロレロ……「・・・・・・・・なあ止めてくれよ………なあ…」泣き叫びたくなる…………「もういやだ……」…………………………………………………………………………………………………………どれくらい舐め回されただろうか……………

竜は俺を口まで運んだ……
ああ…喰われるんだな俺…まだかろうじて意識は残っている……だけど、もはや叫ぶ気力も残っていない…
（ああ…もうどうにでもなっちまえ………）

心の中でそう呟くと、

バクン♪

僕は口内に納められた……

「さあもっと味わおうかな〜〜♪」

（どうせ死ぬんならはやく溶かされちまおう、もういやだ……早く楽になりた………………い……………）

そう心の中で呟き、最後の力を振り絞り、自ら飛び込んだ…
「あ、勝手に呑み込まれちゃったよ…ああーもう、まだ味わいたかったのになあ」
ゴク………♪
僕は呑み込まれた…………
胃袋に到達した……

「もう一気に溶かしてあげるよ……♪」


一気に溶けていく……自分の肉も骨も全て……
普通なら泣き叫んでいる所だろうが、今は恐怖よりも……
（やっ……と、楽に……な……れ………………る…）
そういう安堵感のほうが強かった…

そして俺は跡形もなく溶かされ………
存在もなくなった…………




















はずだったんだ……………

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