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「うわぉ、こりゃ相当なもんだねぇ…」

「くわばら くわばら…」

場の空気が さっきまでの10倍は冷たくなったような気がする…
そして、生贄となったフタチマルの一部始終を 目の当たりにしてしまった一同からは
当然 進んで出る者など…

「…あ、あのっ…
　僕…いってもいいですか…？」

「……えっ…!!?」

カイオーガやラティオスでさえ 目を見開くほどの一言だった
そこにいた誰もが 声の主に視線を集めた

「えっと…キミは確か…新入りの…」

目線の先では、ジュプトルが控えめに挙手していた

「…ボクの聞き間違いじゃなければ、今キミ
　『いってもいいですか』って…」

「はい、そう言いました」

「…気は確か？」

あのカイオーガが引き気味になっている…
ある意味 とても珍しい光景だ
おおらかで無邪気な性格だからこそ、
意外な行動をする相手には弱いのかもしれない

「だってだって 僕、
　ずっと前からルギア様に食べられるのが 夢だったんですよォ
　っていうか、実を言うと この組織に入団したのもそのためで…
　あのでっぷりとした肉厚な舌に 弾力のあるお腹といったらもう…
　ほかに惚れるモノなんてないでしょう？
　でも僕、太りにくい体質で…
　それを ルギア様に食べられたい一心で努力して――」

「わ、わかった わかった、
　そこまで言うなら とめないけど…」

…確かに通常のジュプトルに比べたら
かなり肉が付いているほうだ
これなら少しは ルギアの空腹を満たすことができるだろうが…
…それにしても、これを読んでいるあなた以上の変態といえるだろう
近年 稀にみる捕食ドマゾヒスｔ(殴

「ホントにいいんだね？
　確実に殺されるよ？」

「本望ですよ」

「…（キモい…）」

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