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雪の足音。 − 旧・小説投稿所A

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雪の足音。

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「炎なんて効くか」

グラエナは少し身体を奮っただけで炎はいとも簡単に消えてしまう。
ロコンの最高の炎が消されてしまったということは少なからず心身を折られそうになる。

「早くしないとキュウコンを消化しちまうぞ?」

「……!?だめっ!」

ロコンは慌てて我にかかり、それをグラエナに難なく避けられてしまうの繰り返しだ。

……要は遊ばれているのだ。

――あー……キュウコンであの味だ。ロコンも口に入れただけでも旨かった。あの必死さを見ると一度で終わらせるのは勿体ない。

「はぁ……はぁ……」

グラエナに弄ばれる度に疲労が増えていくロコン。肩で息をしている分だと疲れは明らかだ。

「そろそろ潮時か。オレの腹の中でゆっくり休め」

グラエナはせめてもの慈悲とばかりにロコンをくわえて一口に口に収める。
悲鳴はない。呼吸するのが精一杯なのだろう……。

「お姉ちゃん……」

ロコンも静かに目を閉じ、自分のこれからの運命を覚悟した。

「姉と仲良くするんだな」

グラエナはゆっくりと上を向き傾斜をつける。舐めた訳ではないがロコンの汗が程よく身体を濡らしているので問題はなく、食べ物が入った為に溢れだす唾液と共に滑り落ちていき……

――ゴクリッ!

小気味の良い音を残してロコンを飲み下した。


一気に200くらい閲覧数が増えたみたいでありがたいです。
<2012/08/18 14:51 蒼空>
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