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傭兵団の休暇 − 旧・小説投稿所A
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傭兵団の休暇
− 相性診断の結果は? −
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テントを出ると、レシラムがテントの隣で一匹身を伏せていた。

周りには前と変わらず誰も居らず、レシラムがぽつんと一匹居る形になっている。

これがきっと普段のキャンプだったら、珍しい物見たさの野次馬が集まってきて大変だっただろうな。なんと言うか、今日は運が良かった…のか悪かったのか…?

俺がうなだれているのを余所に、クロスはレシラムのそばに駆け寄っていく。

「お待たせ。レシラムちゃん」

「その呼び方は止めてくれないか?どうもしっくり来ない」

「…俺も調子狂うから止めてくれ」

「えぇ〜?レシラムちゃんはレシラムちゃんじゃん。これは変わりないよぉ〜」

「「…はぁ」」

屈託の無い笑顔を向けてきたクロスを見て、俺とレシラムでため息を一つ。

こいつにまともに話をするのも疲れるだけだな。突っ込みを入れていくのはもう止めよう。

「はい、二人とも並んで並んで〜。レシラム固い顔しないしない。スマイルスマイル〜!」

テンションがやたら高いクロスに腕を引かれ、伏せているレシラムの前に連れて行かれると、少し不機嫌そうにしているレシラムの頭をポンポンと叩いて前に躍り出る。

あーあ、もっと機嫌悪くなっちゃったよ…。めっちゃクロスの事睨んでるし。それに気付いてないクロスもクロスだけど…。

「さぁて、お二人の相性診断の結果をお伝えして行きましょ〜!」

並んだ俺とレシラムの前に立ち、声を張り上げる。無駄に目立ってるよクロス。人が普段通り出歩いてたら悪い意味で注目集めてる所だな。

「その診断結果だけど、僕の勘と第六感(シックスセンス)によると、二人の相性はバッチリ!僕がどうこうケチをつけるところがない位にね!」

大絶賛のクロス。それを聞いて、俺はレシラムの顔を見上げた。レシラムは「どうした?」と言いたげな眼差しで見下ろしてくる。

そんなに凄いのかな?今まで至って普通に過ごしてきたけど…。まぁそもそも、伝説のポケモンと普通に過ごしてきたってのも凄いか。

そんな事を考えていると、突然レシラムが身を寄せて来る。

「うわっ」

「フフフッ。どうやらお前を主に選んだのは間違いなかったようだな」

「まぁいろいろあったけど――」

言いかけて目の前が真っ白になった。大きな翼に包まれたのに気付く頃には、頬を寄せられていた。

その眼差しは強く、しかし悲しげに俺を捉える。

「もう触れないでくれ」と言っているようだった。


お久しぶりです。黒猫です。…あれ、誰だがわからない?ですよねぇ〜。(前回と同じ下り失礼

リアルが忙しくてしばらく筆を置いてました。待ってた方々、本当にすいません。

軌道に乗せられるように頑張りますので今後もよろしくお願いします。

(その前に捕食要素が無さ過ぎてごめんなさい…
<2012/08/22 21:38 黒猫>
消しゴム
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