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先輩が入院してまず行なったこと。

先輩の部屋の整理。

先輩は、両親が早くに亡くなり、頼れる親戚もいないという事は知

っていたので、僕が面倒を見ることになった。

先輩の部屋の鍵は借りておいた。勝手だが、悪いことには使わな

いし。



整理した後、先輩の倒れた原因を探ろうとしたとき、先輩のパソコ

ンの電源がついたままだということに気づいた。

ディスプレイの電源を付けてみると、先輩の自作ゲームのexeなど

が入ったファイルが開いていた。

そのファイルの中央に一つメッセージが表示されていた。

エラー　起動できません。
エラーコード‐００００


なんだろ？

気になった僕は、メッセージを消して、エラーの確認をするため、

pdf形式のマニュアルを開いて確かめる。

しかし、マニュアルにはエラーコード‐００００のエラーについて

書かれておらず、見間違いかどうか、メッセージをもう一度見よう

とexeをクリックした。

その時、途端に僕の頭が割れるようにガンガン痛み出した。

なんとか前をむいて、何気なしに目の前の画面を見ると


エラー　起動できません。
エラーコード‐００００


のメッセージともう一つメッセージ


あなたもコッチに引き込んであげる。
５秒後にこのメッセージは自動的に消えます。


ゾッとした。

まさか先輩は・・・

考える間もなく、だんだん意識は薄れていった。

画面のメッセージが一つ消えた頃には、すでに僕は意識を失ってい
た。

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